作品鑑賞体力

●毎度のことながら急の業務変更、すまんが明日の休みナシね、てな事象の後やっと帰宅。んー、たまらんなあ…。ただでさえ繁忙期かつイラン業務が発生してるのに、この仕打ちはねーよなー。とか思いつつ、たまったアニメを消費中。


●しかし何だ、トシのせいかどうも「内容のある作品」を消化するのにそこそこのパワーが必要になってきた。アニメでも小説でも映画でも何でもいいが、日常系だの雰囲気系だのバカギャグだの、そういうしょーもない作品への志向が強くなってきたような気がするのよね。まァ明らかに弱体化ですわよね。


だいぶ昔、ワタシの先輩がある小説を評して「こういうバッドエンドな作品はイヤだ」と言ったことがある。総体としての完成度は認めるが読んでてしんどい、感情移入するにキツい…と。そう言われたワタシはイヤイヤそんな堕落したことを言ってはいけない、ワタシの師匠にして虚構マスターのアナタともあろうお人が…と返したのだが、今頃になって先輩の心境も判ってきたことだ。重くて手ごたえのある虚構を受け止めるには、それなりの体力と精神力が必要なのだ。…最近はもうワシ、たまに受け止め損ねて心と体が二つに折れちゃうんじゃないかと思うこともある程ですよ。すっかりジジイですよ。


少々重めの作品は胃にもたれるようになって敬遠しだすし、かといって繊細な作品は感覚が鈍磨して楽しめなくなってくる。何というか、トシ取るってことは多様性のスペクトルの両端からダメになってくることなのかいな。これが仕事や技量ならば経験でカバーするトコだろうが、作品鑑賞等の受身の娯楽となるとまあ、面倒なのはフツーにスルーするだけですもんね。にゃので感性瑞々しい皆様におかれては、こんなオッサンの視聴記録なんぞあんまし参考にせん方がよろしそうですよ? とまあ。