ゼーガペイン

ゼーガペイン12話。カミナギさんは覚醒する。それは鈍い認識や大仰な儀式とは無縁の、柔軟な適応力の結果であった。「私、セレブラントになっちゃった」ってな言動は、そのう、ワタシがまだ未見のさるヘボ邦画を思い出しますがね。あー、この作品は丁寧でよかったよ。


二人は作ったバイクでェ走りィ出す。「世界の端」を見るために。橋梁の上から夕日を撮り「本物の海を二人で見てみたいな」と仰るカミナギさん。キョウちゃんが護るべき対象としてじゃなく、セレブラントの戦士としてのカミナギさん。その事実は重いが、しかし今は、ただ「あったかい、な」。


なんかもう、あまりにも儚い瞬間なように感じるのは気のせいであって欲しいな。次回予告のすげえはっちゃけぶり(なんていい子なんでしょー! とかこの旨いおにぎりにかけて! とか)も含め、「上げて落とす」の仕込みとしては完璧じゃないですか。ああ。


ゲームやバイクナビで能力の片鱗を見せるカミナギさんは少々唐突なような気がするが、まあ押し切られちゃったので良しとしましょ。バイク上で繰り返される「むしろ…」「何?」「言わせるなよ」の会話が良いアクセントでしたね。あと、思わせぶりにエピソード展開しといて結局ほったらかし、のニヒル君とナヨ男さんの二人が酷くて笑いました。