ゼーガペイン/財前

ゼーガペイン16話。番組前に妙なクイズ企画、「キョウの住む町はどこでしょう」。…ま、舞浜でええの? 引っ掛け違うの? どんでん返し無し? 実はサーバ設置場所は火星でしたーとか。


さて。リセット前に最後の思い出作り。バチェラパーティみたいやなあ、て言うたら怒られます? 12時までの記憶。残らない刹那。「幸福には痛みが伴う」。執拗に描写される時計やストップウォッチ。…うーむ。やってることはただプールで競泳してるだけなんだけど…上手いなあ。「喪失の切なさ」が実に見事である。


そしてカミナギさんは復活するが、それは完全な形とはなりえなかった。限定的な復活。ゼーガペインコクピット内、戦いの中でしか存在できない相棒。…おお! 事前予測パターンの一つである「トチロー復活」じゃないすか。こりゃまたドラマ性を盛り込みますなー! ええと、ゼーガから移送しようとしたら崩壊しちゃうのかな? じゃずーっとゼーガの中か。…ま、人格とかが損傷してる状態じゃなくてよかったよ。


次回はとうとう敵のひとが乗り込んできますか? 戦う理由を探りに来ると。ファーストコンタクトものとして面白くなりそうだな。…カミナギさんが丸く収めてしまうのかな? それとも…うわ、言わんとこ言わんとこ。


内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎。新番組。原作はバンチでチラ見したことがある程度。その段階で「真面目に見る作品じゃない」ってのは知ってはいた。アニメ版も先行感想を見ると、件のMUSASHIとかと比較されるような作品らしいが…。


感想。ええまあ、そうですね。確かに真面目に云々しても仕方ないようで。初っ端から終わりまで、ツッコむという行為があっという間に空しくなってゆく超展開に戦慄する。「会議場所に戦闘機で駆けつける」「敵の車に襲われたらまずルーフに乗る」「謎の修道士風殺し屋集団に襲われる」…などのビックリ設定の一つ一つには、最後まで何の意味も種明かしも付与されない。ただそこにあるだけ。


すでにかなり頭が痛いんだけど、それに加えて素晴らしい作画状況が更なる頭痛をもたらすこと請け合い。…いやね、スジか絵かのどっちかビックリだけならまだ許容もなると思うんだ。両方スゲエのでもうどうしていいか。どうもしなくていいのか。


キャラデザと総作監須田正己。OPは本人の手によるようで流石に破綻は無い。動かないけどね。んで、監督が…え! 大森英敏なの!? ど…どうしちゃったのよ何があったのよ。


次回見るかって? オタクさんとしては見るべきなんだろうなあ。多分。こういう作品を押さえてこそ、ジャンルの展望が可能になるのだから。でもワタシ、すでにちゃんとしたオタク活動のできる能力を逸しつつあるのでなあ。判らんです。