ゼーガペイン/財前

ゼーガペイン21話。最終決戦近し。しかし内憂外患、生徒会長の秘密は不信と混乱を招き、敵ガルズオルムも大掛かりな攻撃を企てつつある…。


また盛りだくさんであるなあ。ここにきてクロシオ先輩たちに視点を振るとはね。「ガルズオルムに降伏する」という驚愕の主張を、たった一話の描写の積み重ねで実感を持たせるさじ加減が素晴らしい。ショボン→カラ元気→健気な頑張り、のゼーガカミナギさんとか、それを見ているシズノ/会長組とか、こういう描写は毎度ながら見事々々。


今回、妙に良く動いて丸っこいキャラ絵も良かったなあ。回転寿司シーンとかカミナギ激白シーンとか。…どうでもいいが「やりたいことをやる」って発想で回転寿司、というキョウちゃんはかわいいな。


他チームのキャラがちょぼちょぼ出てきましたが、エースが櫻井孝宏長沢美樹ですか! ゼータクな。てか、長沢さんはこういう「オトナ姐さん」が似合うようになってきたんですねえ。…この艦ではフォセッタさんがイッキイキしてんのもエエなあ。


ラストステージは月ですかね。エヴァが成し遂げられなかった「月ラスト」で盛り上がりますか? どうか?


財前丈太郎6話。ケレンやハッタリで繋いでって矛盾点を気づかせない…っていう演出方針は、絵に勢いがないと難しいなあ、って思った。それでも、極力クチパクを減らそうとする努力は涙ぐましいものがありましたけどね。腕で口を隠したりベタ影になってたり。めんどくさいのか、ただ普通に動かしてないシーンも多かったけど。


ペラペラと機密情報を喋り倒すR国(こんな表記も最近見ないね)の高官とか、だれも見る者が居ないのにわざわざ防護服で爆破を受ける財前さんとか、そういうツッコミ所が普通にさらけ出されてる状態なのは、まあいつものことなのでいいです。でも毎度印籠の如く見せびらかしてたカードが、本来の職務とはまーったく、ぜーんぜん関係ない物だったってのは流石にコケた。助けた王子から貰ったもんとはねえ。


トカゲの尻尾切りの憂き目に遭った両巨悪(の尻尾)の演技は流石にこってりしてて良かったですね。特に大竹宏、殺される寸前の「何だ、なあーァにをするんだあ!!」が最高。