xxxHOLIC

xxxHOLIC・2話。ワタヌキさんは下僕人間である。それは境遇ではなくて体質である。いじられ芸人属性と言っても良い。その彼にとって、「マスターマインドじみたS姐さん」という存在は割鍋閉蓋、ベストなお相手と言えるだろう。本人にとってはじょーだんじゃない所だろうがな。…しかし、ワタヌキさんの居ない時分にはどうしてたんだろな、侑子姐さん。


冒頭、おさんどん(古いねどうも)にいそしんでいるワタヌキさん。やたらと馴染んでるのが少々違和感があって「1話抜かしたかな?」と思ってしまった。CLAMP作品の色だろうけど、キャラ関係などの説明や過程描写が少ないんだよね。一旦その状況下に置かれちゃったら、キャラはもう「それは既定事項である」として振舞い、周囲の状況にほとんど疑問をさしはさまない。…この辺が、ワシら一見さんに対する敷居の高さっぽい気がする。や、まどろっこしくなくてイイとも言えるんですが。


今回はコルサコフ症候群みたいな虚言癖の人が、そのウソの報いを受ける話。…「ええやん場当たりのウソくらい」と思うんだけどな、ウソつきのワタシとしては。作話によって誰かヤな目に遭ったワケでもなし。「いや本人の問題だから」と言うかも知れんが、だったら「虚言の原因」という根幹の問題を取り上げずに、表面上の恢復キッカケだけ云々するのはなんだか薄っぺらいな、って気がした。


てなワケで、今回は何かと腑に落ちなかったなあ。ワタシがよく判ってないだけかもしれない。…どうでもいいが、エライもんであのプロポーションにも慣れてきたぞ。しかしああいうキャラ造型に合わせて周りのプロダクション・デザインをするっての、案外大変な作業では?