コードギアス/地球SOS/ケロロ

コードギアス 反逆のルルーシュ17話。かなり情報盛りだくさんの回だったのに、それほどせせこましい感じがしなかったのは大したものですね。カットの切り方等が上手いんだろうな。


大枠としては、両陣営が(それと知らずに)スザクさんを取り合いして、結局学園側に正体がばれちゃった、というお話。まあ別に隠してたわけでもないんですが。しかしもっと引っ張るかと思ったが、この段階でバラすというのはまた面白い。なんかかんかやってくれそうですね。


それにしてもキャラの立て方が上手い作品だ。あんましそういう見方はできないワタシだけれど、珍しく「あのキャラはかっちょ良い」「このキャラは面白い」とそっちメインで楽しんでいるケがある。今回なら開放戦線のゴレンジャーたちと、倉田雅世声のインドテッキー姐さんですな。このあざといキャラ造形は見事と言うしかない。正しく王道を使える人はヨロシなあ。


途中で割と唐突に中川幸太郎歌が入ったが、監督はホンマ中川さんの歌が好きね。…って、次回また総集編なの? 大丈夫か?


Project BLUE 地球SOS・5話。アブダクションした人間の亡骸を操っての爆弾作戦。こ、これはなかなかダークなギミックじゃぜ? 特にペニーさんの方は二連続で身内爆弾とご対面、その上お母さん爆弾は目の前で墜落死…って元から死んでるのか。ともかく、最後のほうでそこそこ立ち直ってるのが信じられないくらいのご体験ですよ? なんとなくVガンの「これ、母さんです」を思いだした。


勇壮な音楽と明るいナレーションをバックに飛び立つインビンシブル号。まさに「希望と夢の」象徴であるこのシーンの直前に、ペニーの母の墜落シーンを持ってくる構成はなかなかにほろ苦い。「憎むべきはこんな事をした敵なのだ」という纏め方にはなっているが、輝かしい理想の裏にはしばしば重い現実があるのだ、という二面性のほうをこそよく感じられる。「幸せは犠牲なしに得ることはできないのか」ですな。


…とか言いつつ、ビリーさんとペニーさんのためらいがちの告白合戦に転げまわった女子の人は多いのじゃなかろか。どうなのだろうか。ワタシは「輪転機バックに新聞記事が回転しつつ出てくる絵」に萌えてますがね。ガメラ以来だよ、この描写。


ケロロ軍曹。前半はポール森山、その身の衰えを感じるの巻。あるいは桃華お嬢様は割と寝小便キャラでしたよの巻。久しぶりの活躍回なんだし、もう少しポールさんの超人的な技量を見せて欲しかったような気もするが、まあ楽しかったのでよし。しかし藤原啓治は大忙しの回だったな。ちゃんと別人っぽく演じてたのは流石の技量でした。


後半はギロロが妄想するだけの15分。あー、まっこと動かしやすくいじりやすいキャラではありますな。てっきりネコの人がキャミィもどきになってチョコ送ったのかと思ってたが、そうですかクルルの悪意でしたか。ええぞ陰湿メガネ。あと、ヘッタクソなマンガ原稿ネタも折角だから中田譲治にやらせてあげれば良かったのに。…スタッフロールに無かったからこう言ってるが、ホンマに本人が描いてたら大笑い…もとい嬉しいな。