ドラゴノーツ/ラビリンス/みなみけ

●新番組・ドラゴノーツ ザ・レゾナンス。うのまことデザインのでかちち姐さん(と、すこしでかちち姐さん)がいっぱい出てくるアニメ。話はよう判らん。姐さん(とかおっさんとか少年とか)が大量に出てくる割にそれらのつながりに皆目見当がつかないように作ってあるので、状況を追っかけるのだけで結構精一杯。画面作りは硬質かつ上質であり、アクションもシルエット重視で良く動くだけにそのへんは勿体無い。


…あと、主人公の人がイジメに遭ってる理由がすんげえ納得いかんのはどうしたことか。あんなもん不可避の事故であって責任追及の余地もないじゃんか。ブン屋っぽい人は何か思惑がありそうなのでエエとして、級友のコールドハートぶりが理不尽だ。物語要素としての理不尽じゃなくて、ただの脚本下手に見えるぞ。


●新番組・素敵探偵ラビリンス。このタイトルで謎の殺人事件があって旧い洋館が出てくるので「なるほどなるほど」と思ってたら、唐突に能力者姉ちゃんのバトルが始まるわ論理も推理も出てこないわでかなり戸惑う。んでラストに「何故か知らんが答えが判る人でした」と言われて盛大にずっこけた。ああ、これはワタシの先入観が悪かった。推理モノじゃないのね。


画面は綺麗だしキャラの見せ方も上手い。特に「光」の表現は独特の明るさがあって目を引きますね。んー、でもワタシ如きが見る分にはちょっと辛そうかなあ。メガネ女刑事さんの有能そうな無能っぽさは楽しかったけれど。予断過剰の上に困ったら部下のせいにする、っておっさんの思考回路だよな。


●新番組・みなみけ。1クール目と2クール目で制作主体が全然違いまーす、という謎なサーヴィスのアニメらしい。とりあえず「過度な期待はしないで下さい」と言われたのでそのように見るが、いや充分面白かったです。割と過激でテンポの速そうなネタ/台詞なのに、カットの切り方が妙にのんびりというか節度がある、という喰い合わせがツボにはまった。長女の人が帰宅して玄関に散らばった次女の靴を揃えてから手前に来る、ってとこまでワンカットとかね。


色々と凝った作画プランではっちゃけてるけど、1クールだから頑張ってらっしゃるんでしょうか。バレットタイム机の上ダイブシーンはちょっと過剰だったような気がしますが。あと、やったことないのでキスしてみようって、おまいらはタモリと赤塚か。