アカギ/プレイボール/カペタ 他

●アカギ18話。息詰まりげな戦いの中、アカギはやはり平静である。透明牌の駆け引きについて、初勝負でいきなり習熟してくるってのは流石の主人公補正。ま、それに気付くこととそれを利用できることは別次元、アカギの恐さはそこにあるのだろうが。


鷲津に「貴様と儂では器が違う」と言われ、玄田刑事による起死回生のサポートを無視してまで、溜めに溜めたアカギの策。その炸裂をクライマックスに持ってくるやり口が王道でんな。連続三ポンの三フーロ! 一世一代の大ブラフ! おおッ燃えるぜ! …という風に見える。上手く騙してくれるよなあ。快感。


今回アカギはゲーム上の発声以外に意味のある発言はほとんど無し。萩原聖人、楽な仕事。一方の鷲津は喋り倒し。どんでん返しに向かって着々と溜めますねえ。あーあと、今回打牌の作画が妙に小気味良かったな。


●プレイボール6話。審判にまで文句を垂れる倉橋に、谷口は「何の理由も無く不平を言うヤツでは無いが」と不審がる。その意図は、聖陵の再度の走塁妨害に対する牽制発言であった。「これでやりにくくなっただろう」と。策士やねえ…ま、プレゼンが悪いのは毎度の事だが。


その相変わらずな態度に、ヘタレナインは不満たらたら。もうガマンできなーい、いっぺんギュウと言わしたらな…という状況に待ったをかけたのが一年松川。長年付き合ってきた立場からの擁護は効きますね。そうだな、倉橋の「判ってやってる」悪口は「憎まれ屋」(藤子F)のそれに近いかもしれない。


しかし倉橋は谷口には尖らないねえ。「ま、気をつけるよ」で谷口の帽子をぐいと引き下ろして去るなんざ、ちょいとカッコつけてますなあ。谷口相手ではどいつもこいつも萌えキャラ化であるな。


カペタ20話。風邪引き安藤の厳しい一人勝負。誰も助ける者とて無く、自分の無力さに歯を食いしばるばかり。「カペタはこんな苦しい事をやっていたのか」と、一般人の視線導入も忘れないマメな男ではある。やっぱ「美しくも格好悪き負け戦」ってのは泣かせるねえ。そらライバル君もさりげなく(も無いが)アドバイスしたくもなろうというものだ。


カペタの父の怪我は大したことないと判り、ギリギリでとんぼ返りのカペタ。ドライバー交代により怒涛のゴボウ抜きで大活躍、美味しいところを持っていく。…報われんなあ、安藤よ。一番身を削ったのは貴様だろうに。それでも、ボロボロの自分を差し置いて「あいつが一番疲れているんだ」とはまた泣かす。エエ奴ちゃなあ。


ライバル君を見つけた周囲のガヤが、絵に描いて額に入れたみたいな説明台詞で笑ってしまった。何も三人で渡り台詞にするこたあるまいに。


●蛇足声優感想。リンカーンの「ボケタイムショック」、ナレータの人がちゃんと矢島正明のモノマネをして下さってんのが嬉しかったね。そら欠かせんよな、あの声は。