雑文・フラッシュメモリの強度に割と驚く

●本当に久しぶりにPS2を起動してみる。前回火ィ入れたのはいつだったかもう覚えていないころの昔。ゲーム機なんざとんと触ってなくて、なんせこのPS2がウチの最新機種なのだから推して知るべしではあるけれども。さっそくストックボックスひっくり返してメモリカードを探し出し、さてどのくらい認識するかな…と挿入してみたら、大体半分くらいのメモリカードを認識した。まあでも死んじゃったのが半分か…いろいろと惜しいな、それにしてもPS1のがイケるのにPS2メモリがまず死んでんのは意外なのか順当なのか。ってとこで、そうだ俺接点賦活剤持ってたっけ、と探し出して死んでたカードに吹き付けてみる。すぐ復活したのとかしばらくかかったのとかいろいろあったが、結局全てのカードを認識するに至った。どこぞのサードメーカーの、カードのボタンで切り替えして4枚分! ってな怪しげな代物もキッチリ復活する。いや、これ凄いじゃん。フラッシュメモリなんか劣化するの前提だと思ってたけど、イケるのな。つまりは接点部分の劣化のみだったワケか。今のところは、という留保はつくけどね。

…本当はこれでいくつかゲームしてみるつもりだったんだけど、メモリ復活させんので集中力が尽きた。もう寝ます。じゃ。

虚構推理/ドロヘドロ/イド/映像研/バビロン

●虚構推理・2話。前回あまり無かった「虚構」と「推理」分がたっぷりの話。なるほどこういう方向性の作品なのね、ってのが判りやすく提示されててよろしい。我が池に放り込まれた死体を巡ってなんかやたらと細かいことを気にする蛇神様と、次々とそれらしい筋書きを提示してまるめこんでゆく琴子さんの対比が妙に面白い。というか琴子さん役の鬼頭明里さんが出ずっぱりの喋りっぱなしで30分枠で、よう頑張ったはんなあと感心したりした。あと琴子さんの依頼と豚汁とで豚汁の方を選択したカレシ、という構図がなかなかかわいそう。豚汁NTR…いや寝てないけど。

ドロヘドロ・2話。カイマンの爬虫類顔をキーとして、ホールの二人と魔法使たちが紆余曲折しつつ近づいてゆく流れ。相変わらず混沌とした話運びであり、ここぞで見得を切るみたいなベタな構造にしてくれないので感想が書きにくいわなあ。ジッパーでバラバラになってる一張羅、相手をキノコの集合体にしてそれを喰う魔法使、どうやら魔法使にとってはマスクが重要であるような描写、こんなに荒れた世界なのにどうやらスーパーやコンビニは成立しているという世界観…とまあ、どうにも異質なディテイルの集積が何となくマジックリアリズムっぽくてそれが楽しい。あと能井さんか、バイオレンスな人がマスクと服脱いだらゴツいけど美人なお嬢さんでした…ってのはあれ、マンガ原作だとサプライズ要素だったんだろうなと想像する。アニメの場合は元から小林ゆう声だったからねえ。

●イド:インヴェイデッド・4話。今回の面白シリアルキラーは拉致した被害者を生き埋めにしてそれをネット中継するという、毎度ながらようこんなめんどくさいキャラ考えるなあって感じの人。メタファーで覆われた世界から虚飾をひっぺがしてって真相に迫る快感をキッチリ提示しておいて、しかしあくまでそれは精神世界のみの話であり現実は…という多重構造のギミックがよく生きている。中継動画と見せかけて実は録画であり、被害者はすでに死んでいた、という無念さはなかなかたまらんものがあるなあ。あと穴あきの人が試験的にイドにダイブしてましたけど、なんしかイケメンになるんだな。名探偵ってそういうもん、なんだろうか。

●映像研には手を出すな!・3話。実績作って予算を取ろう! ってことだけど、浅草/水崎両名の実働班だけじゃなくて金森氏のプロデュースパワーも問われているのである。ホンマあの絵バカ二人はほっとくと明後日の方向に走ってってしまうので、手綱取るのも大変だなあ。水崎氏の「アニメとして日常の小芝居が描きたいんじゃあ!」に対して「(素人にプレゼンするには)コスト高くて地味なんですよ!」と返す金森氏、いやあ…いい対比だねえ。んで今回も、妄想作画シーンは純粋な見どころそのもの。前半のプラネテス的な宇宙空間妄想もいいし、後半クライマックスの「マチェーテ女子高生対ダブルバレル戦車」という痛快バカアニメもいい…っつーか、毎度ながらプロ中のプロが作画再現してんのがとてもズルい。「爆発をいっこ描いてコピーしてお手軽にハデに…」って単一の爆発絵の時点でクソ上手いじゃんかよ! こんなん見たいに決まってんじゃん!

●バビロン・11話。G7サミットで何故か善悪のスピリチュアルな会議が行われてるのがなんかシュール過ぎる。当然結論が出るワケもないのだが、ここでの議論を踏まえた上で新域の自殺希望者・あるいは今後の展開に影響を出してくるんだろうか。んでその新域の自殺希望者という「イベント」ですけども、女性の姿が出た段階で「まずいこれ正崎さんの奥さんだ」と恐怖したら違った。でも多分この人、マガセさんだよなあ…。大統領と話すことで、どうとでもヤバい展開に出来るぞ。残り話数から考えても、破滅的オープンエンドじゃなかろうか。うへー。

ブレラン2049

●録画してたブレードランナー2049を鑑了。もともとのブレランがあれだけのカルト的賞賛を受けたのは、そのデキもさりながらジャンル的な先駆者であったからという理由が大きいんであって、今やその影響が遍在し定着した今となってはどない上出来なモノができようと同じようなニッチに登るのは厳しい。ましてやブレランという作品が「派手に大規模にしたらもっと良くなる」ってな方向性を持ってない上は、なおさら前作越えってのは不可能だろう。

そういう意味では予想通り続編として本家には及ばないって評価にもなるだろうけど、まあ…うん、でもこれはこれでいいんじゃないですかね。前作の持つジメッとした湿気と暗さがシッカリ継承されてんのが、このご時世ようこれで通ったなと感心するし、あとは当然ながらあのプロダクションデザインよね。いやホンマ、ブレランが作られた1980年代から分岐した架空の未来にちゃんとなってるん。冒頭のイモムシ農場の、要らんものゴテクサ付いてる気密服やら洗浄機の無駄にゴツイスイッチやら、あの辺のデザイン見てるだけでも楽しい…っつーか、デザインするの楽しかっただろうなという妄想でもう楽しい。そういう鉄と油な世界と対比的な、ウォレス社のムチャクチャ大規模かつモノトーンな清浄さもタイレル社のイメージそのままスライドして持ってきてる感じでよろしい。

多分これ、ウケたら続編作れるようにオープンエンド気味に作ってあるんだろうけど、「K」の物語としては行儀よくシメが付いてるので視聴後感は悪くない。バッティとは逆に、空を見上げて死を迎える彼のとこで「例の音楽」が流れたときはちょっと噴き出しつつもほろっとしましたしね。ああそう、音楽。ベンジャミン・ウォルフィッシュはよく知らないけどもう片方のハンス・ジマーはよう知ってます。この二人でなんかすげえヴァンゲリス風味な音楽出してきてんのが面白い。監督からのオファーがそうだったんでしょうけどね。てことで、うん。面白かったっすわ。好きかも。

バビロン

●バビロン・10話。ドイツにも自殺法の影響は及び、首脳たちに「時代の転換点」と言わせてしまうマガセさんの所業は大層なものとなったことである。そんなマガセさんに対して「殺したい」と意図を表現した正崎さんであるが、そうか…やっぱし彼女を殺すことが目標となったか。当然すぎるのではあるけれど、それが正しいことなのか…と考え続けることがこの流れのコースの一つであることだし、どうしたもんだろうねえ。その「考える」側を担当してる大統領は、現状本人・周囲ともに非常に健全な状態にあるんですが、やっぱこれひっくり返される前振りなのかなあ。マガセさんの、「不在であることの逆説的な存在感」が結構怖いとこありますよ。

虚構推理/ドロヘドロ/イド/映像研

●新番組・虚構推理。ヒロインだか主人公だかの琴子さん、ちんまりとしたお人形のような美人だが義眼義足の「異形の知恵の神」、名前はイワナガヒメ、そして性格は図太くて図々しくてやたら押しが強い、という盛りに盛ったキャラがまずカロリー高い。本編での言及通り身体の欠損は神性付与のスティグマとしてアリネタであり、思い出したのがミーミルの泉にて知恵との引き換えに片目を差し出したオーディンですけどもそれはともかく。上記の通り異形っつーか妖怪たちが跋扈する世界観なのだが、時にコミカルで時に致死力が高い彼らの存在感は夏目友人帳のそれを思い出します。どうやら言葉によって立つような作品っぽいので、今回ほとんど出てこなかった虚構と推理成分は次回に楽しめそうだなと思う。期待してみましょう。

●新番組・ドロヘドロ。とにかくこの第1話、世界設定からストーリィまで実に雑然かつワイルドであり、何かのテーマがあるというよりは「そこにあるそういうもの」を描きたい、ってな意図こそが前面にあるって感じで潔い。「扉」によって隣接する魔法使の世界と、彼らの気まぐれな介入によってひっかきまわされる主人公たちの世界。まーあなんかのついでみたいに人が死んだり異形化したりするサツバツ世界だけど、キャラたちにどっか躁的な開放性が見えるのが独特だ。とまれ、こういうカオティックな風景はかなり好みではあるので、ちょっとついてってみましょう。

●イド:インヴェイデッド・3話。爆弾魔による連続殺人に挑む名探偵の人。ハデで大雑把に見える爆殺行為は、印象とは逆に周到な精神と準備が必要とされる…ゆえに自分以外をちまちまと潰してゆくスナイピングこそが彼の本質である、とかそういう理屈が面白いな。殺人者の心の帳をひっぺがして自殺に仕向けるレクターさんみたいな一面を見せる主人公、こういうキャラになると津田健次郎がどっぱまりするな。あとMAOさんの人はこれ、もとからこういうキャラだったんですかね? 前頭葉部分欠損によるエキセントリックさが見えません?

●映像研には手を出すな!・2話。我らの映像研発足、機材は「旧アニ研」倉庫から拝借するということだけど…この高校、マルチプレーンカメラまであるとは本格的なアニメ制作やりやがってたんだなあ。一方で風車利用の発電機ってのはなかなかロマンマシンではある。そしてこの倉庫で「回転作画のツメタメ」と「風の画面効果」について模索するって流れ。…高校生による発展途上の気付きや習熟を、大の大人が大人げなく、業界最高峰のアニメーションパワーで表現する(最後に大風の中で回る風車の大人的お手本作画付き)。ちきしょう好き勝手やりやがってうらやましいいろんな意味で。あとホンマ、金森氏がこのパーティのカナメになりそうだ。この人居ないと空回りでオーバーヒートしちゃいそうだよ。

映像研の人たち

●表題の通り。見ててなんかむらむら来たので急遽描き、他んとこに上げたのを修正してこっちにも。

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思えばメカ以外のファンアートなんて描いたのドラえもん以来かもしれん。…金森氏いいよね。自分の中にああいうキャラへの萌え要素があるとはあまり思わなかったよ。

 

遅めの正月だけど例年よりはかなり早い

●実家に帰ってました。その戦利品。

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酒二つは両親がツテで毎度頂いてるものだそうで、あんま呑まないから主に人にあげていると。もったいないから俺にくれっつってもらったが、かくれ酒好きの母が百年の孤独とか呑まないのかなあと聞いたら「呑んだことない」と言う。なのでいっぺん試してみなさいつって呑ませたので封が開いてます。案の定旨いっつってんの。じゃあこれは残していこうか、というと「いや一旦あげるって言ったのでこれは持っていけ」と頑なに仰る。こういうとこ、妙にガンコである。…他にもずーっと棚に入れっぱなしで蒸発して半分になった洋酒とかぽこぽこあったりして、いやもう酒に限らず食品・飲料はちゃんと消費してあげようよ、と思いますねんけどね。

オブソリート付きホビージャパンは実家近所の本屋で。今住んでるこのウチ近辺は速攻で売り切れちゃってどの本屋にも無かったからなあ。つい買っちゃった。とまあ、そんな遅めの正月でしたよ。