ヘルク/フリーレン/薬屋のひとりごと

●ヘルク・19話。かくして物語、説き起こしの状況になりぬ、ってところ。ヘルクほどの規格外勇者が何故こんなひどい状況をひっくり返せなかったか、それでなくても大勢を引っ掻き回すことさえできなかったのか…って要素を丁寧に丹念に(ある意味都合よく)潰されてった、という描写ですな。そしてバカチンのケンロスに救われて魔界にて生きることとなる、と。どっちの世でもごく近しい者たちには恵まれるってことなんだろうな。

てことで、長い回想はやっと終わる。その長さにふさわしい重さは持っていたと言えるけど、それにしてももうちょっと…とは思うよね。いささかバランスが悪いなあとは思いました。それはそれとして、このターンにてヘルクは言明としてアン/ヴァミリオちゃんの信頼を得、現状できうる範囲内にて共闘する関係になった、ってとこで重要である。まあそれで関係性自体は変わらんだろうけど、ヴァミリオさんのヘルクに対する二重資格的なコントはなくなっちゃうってことですね。惜しいっちゃ惜しいが…まあそれほどでもないな。うんまあ、そういうとこで。

●葬送のフリーレン・11話。前半はアウラパートのアフターマス。ヒンメルの話を持ち出された弟子二人の反応はどうってことない普通のものだけど、そこにアウラとの…魔族と人との越えられないギャップを見て勝手に納得したり、いろいろ思い出しつつグラナト卿にタメ口を控えたりしてるフリーレンさんは、まさに「人を知る旅」の途中ってヤツですわな。…魔術師の試験だ資格だの制度を目まぐるしく変える人間のせせこましさ(←エルフ基準で)にぶうたれる辺り、その辺も限度があるってとこだろうけども。

後半はエルフ/モンクのクラフトさん登場。変態から老賢者までいろんな役をこなしてきた子安氏のスポット起用は確かに効果的。フリーレンの過去をからめた上でのスパンの長いエエ落ちにして、初見はボーボボ系のアレな人っぽいお人だものなあ。そして厳冬の寒冷地山脈を越えるまでにカジュアルに半年が経過しちゃうのがこの作品らしい。個人的にはこういう単発の掌編小説的な話も大好きです。フィラーエピソードは長期作品の華ですから。はっはっは。

薬屋のひとりごと・4話。マオマオさんは皇帝にリファ妃の容態を見るように言われる。もう国のテッペンからご依頼が来るようなすげえ状況だが、同時にそれはミスすりゃ首が飛ぶってことでもある。いちいち侍女にイヤゴト言われて放り出されるも凹まず再挑戦してんのは、そういう崖っぷちにあるからってのもそうだけど、マオちゃんさんのスれた性格によるものでもあろうな。…まあ初っ端からジンシ様に頼れば良かったんでしょうけども、まあね。マオさんからすりゃヤでしょうけどね。まあ。

マオマオが毒見をする一連の動き、どこまでホンマモンなのかはさっぱり知らんけど、やたら丁寧で印象深い。こういうディテイルが架空世界をお出しする場合の背骨になるんだわな。あとリファ妃がマオマオの耳打ちを聞く際、覚えず己が手をゆっくりと口元に持っていく仕草とかも細かい。こういうとこに重点置いてんのは女性主体の物語だと映えるなあ。…マオマオがかつて遊郭の妓女に、でかちちを使用してのテクニークを教えてもらってるとこの、髪の毛でちょこちょこ遊ばれてるとことかね。細っけェなあ。