●葬送のフリーレン・6話。前半は赤龍バトル後編。対赤龍戦は今までのお話の大きな区切りになりうる充分な熱量のバトルシーケンスなのは大前提として、背動・エフェクト盛り々々のダイナミックな作画であるのに、あやまたず「フリーレンのアニメ」っぽくなってるのが割と感心したところ。一心に走り滑り込むシュタルクをドラゴンとともに連続的に動かしたシーンでも、ケレン度高めに視点を振ったりシュタルクの体勢をデフォルメして描写したりせず、この作品らしい節度と枠を保持した上で「描き飛ばし」てる感じがすんのよね。ディレクションの方向性がブレてない感じがする。…この辺かどうか判んないけど作画スタッフに田中宏紀や吉原達矢の名前あり。
後半は頼んでねーのにかつての勇者パーティの残り香を感じていろいろ思うご一統。INNにてシュタルクの隣に座るフェルン、そのどうでもいいようなしりの作画がなんでこんなに丁寧なんですかね。正解です。あとどうでもいい感想として、前半でただ戦い殺されただけで意思疎通の無かった赤龍がちょっとだけかわいそーだなーと思った。話をしたところで魔族みたいに彼我の精神的断絶を思い知らされるだけかもしれんけど、前世紀市井ファンタジィの定番としてドラゴンってのは善悪両方ともトークスキルアリって固定観念あるからねえ。あと方々丁寧なのに、竜の巣の財宝群が割と安易なコピペ水増し絵なのもかわいそーだなーと思った。