フリーレン/薬屋のひとりごと

●葬送のフリーレン・9話。断頭台のアウラとその配下が3人(うち1人は死にました)とフリーレン御一統の対決、まずはご家来同士のタッグマッチ。前座とは言え、というかメインが後に控えているからこそ好きにできるのか、どっかんどっかん動かしての派手な絵作りが眼福。リュグナー側は縦横無尽でスマートな広域魔法バトル、リーニエの方は痛みと重さの泥臭い肉弾バトルとその対比も面白い。全体に高い作画カロリーのシーケンスなんだけど、4人中3人が無表情系で舞台が夜間なので、熱量は高いけど雰囲気はチルな感じ、というのがこの作品らしい距離感だなと思う。あとシュタルクがジャケット羽織る何気ない作画の動きとシルエットの取り方が妙に凝ってて目に残ったよ。ああいうのよろしいねえ。あとあとなんか今回はリップシンク度合いが妙に高かったな。英語版とかの吹き替え作業には少々苦労があるんじゃないだろうか。

てことで、まずは弟子二人の勝利。押されっぱなしで生き汚くあがき続けたシュタルクが最後につかんだ勝利が、リュグナーの一瞬のスキとなってフェルンにも勝利をもたらす流れがよろしい。あれでシュタルクめちゃくちゃ強いんだよねえ。…あとはフリーレンとアウラのメインバトルだけど…あれはそないアクション盛れない気がするが、さてアニメでどう料理するんかしら。次回を待つ。

薬屋のひとりごと・2話。後宮の新米下女・その実は毒見役としての新生活がスタートである。普通ならひどい仕事である毒見役に大興奮しているマオマオさんはなかなかおかしい。…とりあえず職場の同僚や上司がのきなみエエ人っぽいの、この手の話にしちゃ(あるは現実社会でもいいけど)ストレス少なくて、心弱いおっさんにはありがたい。お話の方は割と単純だが、ゆったりしたテンポとディテイルの細やかさで語り口を飽きさせず、面白い。あと俺が前回ドヤって予想したキョウチクトウ云々はあっさり流されました。そんなもんっすね。

もう一人の主役っぽいイケメン宦官・ジンシ氏、流石この世界で成り上がっているだけあって重層的な精神性とデキる手腕の官僚ではあるんだけど、それなりにヘンなとこもあってなかなかあざとい。イケメンぶりになびかないマオマオさんに「おもしれー女…」してんのはもう素晴らしくベタでいいと思います。