AIの遺電子

●AIの遺電子・9話。いきなり別の作品が始まったかと思いましたが、なんか気合入っててよろしございますな。てことで「不健全アニメ」のご紹介、卑怯卑劣で全くその報いを受けない主人公…でもまあ、視聴側がスッとする程度の「雨の日に子犬を拾う」程度のブレもある。ピカレスクものともアンチヒーローものともちと違うかな。親御さんが眉を顰める人気アニメってことで、初期クレしんとかの文脈で解する方がいいかもしれない。ちょっといいなと思ったのが、このアニメ一人で作ってんのね。原作は少々前なんだけど、かなり状況を言い当ててるなあ。

意図して薄っぺらい小悪党を描くことで、世の中にあえてグレーの部分を残してやるんだと嘯くアニメ作家の人。そのグレー部分が無くなった状況のカリカチュアが後半の管理社会的学園なんだろうな。新任先生はそれに押しつぶされたのちに場を移して(パーマくんも元気そうで)救わそうな状況だけど、元の学園に属する人々は…あれでいいんだろうかねえ。いいんだろうなあ。とてもうすら寒い、見ててツラい話ではあった。

健全委員のカタブツさん、経歴のわりに「クロスカウンター!?」は知ってんのね…。まあそれはそういう脚本上のネタでしょうけども。あとスタッフロール見て、西園寺に相対してたキャラの名が「武装風紀委員長」であった。これは…トキメクな!