ヴィンランドサガ

ヴィンランド・サガ・23話。トルフィンと対峙するクヌートに、父王の亡霊は嘲りと唆しの言葉を投げつけ続ける。彼の者を殺せ、王の責を果たせ。延々と続くその毒の舌は、しかしトルフィンの言葉によりその存在ごと消滅してしまう。「それなら俺は逃げる」。トルフィンはクヌートから逃げて逃げて、そしてクヌートが取りこぼした者を掬い上げる…敵対ではなく、補完。なればこそ、クヌートはトルフィンを「共に戦う者」であると認識した。多分その戦いは、クヌートに負けず劣らず厳しい道のりになるだろうけれども…それでも彼はエイナルに、共に行こう兄弟、と言う。それが第一歩。

船出の彼らにオルマルは握手と感謝の言葉を与える。オルマルも成長したなあ、次期当主の器になったなあとまあそういう描写ですな。トルフィンは「本物の男」だと言ってたね。これ、トルフィンの別称であるカルルセヴニが本編に出てきた最初ってことかしら。あと蛇さんはグリムの子ロアルドですってさ。…どこの民族の名前なんだろ?