ヴィンランドサガ

ヴィンランド・サガ・13話。サブタイ「暗雲」、今更かい! と思うが逆に言えばこれまでのあれこれは暗雲ですらないってことでもある。その凶兆とはアルネイズの(元)夫が主殺しの逃亡奴隷となってトルフィンんとこに逃げ込んできたってこと。ああ…そりゃめんどくさいわなあ。これこそ内憂外患、クヌートによる大状況とこの局所状況によってケティル農場は大わらわってのは確かにそうなるだろう。おまけに大旦那様が少々弱ってて、コメディで笑わせには来ているが加齢による衰えは明らか。…エイナルとアルネイズの自由民についてのちょっとした談義も、今後のドン曇り展開へのフラグそのまんまだもんなあ。

蛇が聖書を大旦那に読み聞かせているのを門前の小僧で聞くトルフィン…という状況、この時代についてはそんなに知識のない自分でも判る「積層された世界の複雑さ」が感じられる。名前のない「蛇」は、今までどのような経歴をもってここに在るのだろう。(多分)ラテン語を読める戦闘用心棒って大概だよなあ。