ヴィンランドサガ

ヴィンランド・サガ・18話。アルネイズの逃亡騒ぎはケティルの精神状態に最後の一藁を乗せたことになる。今までこの作品で腐るほど出てきた暴力と死だが、アルネイズへの打擲は何というか…生々しさが違うわなあ。ケティルが別の奴隷に躊躇した棒たたきを、ここでは激情のままに繰り返す。それは彼の小市民的な弱さによるものだが…これが決定的な分岐点でもあるんだよな。虚像通りのノルドの男、「鉄拳ケティル」であったなら何も悩まずに済んだのだが。

やっと再会したレイフのじいさんとトルフィンだが、この状況では喜んでるワケにもいかない。どうにもこうにも暗雲の将来しか見えませんがねえ…さて。