ヴィンランドサガ

ヴィンランド・サガ・16話。アルネイズはトルフィンとエイナルの助力を得て逃走を決意するが、流石に「蛇」は聡いのでありここにトルフィンVS蛇となる。手を抜いて勝てる…生き延びられる相手ではないがどないする? とアシェラッドの亡霊は嘲る。ここが「真の戦士」への分岐点ってこったろうなあ。しかしアシェラッドはクヌートにおけるスヴェン父王みたいやんね。死してのちも縛られる息子たち…いや、導きかしら。

前回に引き続き、アルネイズの佐古真弓演技は極まってて聞いてるだけでツラいことで。この昏い状況下にガルザルを見たことで「夢を見てしまった」という、そんなどうしようもない衝動が実に悲しい。このアニメそういうゴツい演技者ばっかではあるんだけど。あと直前にその話を振っといてからずらりと抜いてみせる「蛇」の刀がいいっすね。緩やかに湾曲する細めの刀で、今までの作品登場武器と比べても明らかに異質であるのが、この男の複雑な来歴を感じさせてよろしい。