水星の魔女/バーディーウィング

●水星の魔女2期・5話。各陣営はこぞってエアリアルをゲットしようと表に裏にと動いている。そんな中、グエルが学園に復帰したのを好機とみて、ミオリネはある思惑によって彼と密約を交わす。同時にプロスペラとも通じてまでミオリネさんがやらかそうとしてんのは、スレッタをプロスペラ…母親の過剰な庇護から引きはがそうという荒療治。しかしまあ当然ながら、その辺ぜんぶプロスペラお母んの掌上でありまして…というね。

グエル先輩復帰でそのまんま陰も熱量も挫折も目標もある真っ当な主人公キャラを獲得している。トラウマな経験からのPTSDを乗り越えてイヤボーン(ちょっと違う)でパワーアップするとか、もうテンプレ主役キャラじゃんね。周囲のストレートな歓迎ムードも含め、しかしその真っ当さはどうも「上げて落とす」ための前フリじゃねェのかしらという…どうなんでしょうね。そしてミオリネの苛烈なショック療法は逆効果だろうなあ…まああそこまでこじれたスレッタの洗脳は、言葉で言ってどうにかなるようなもんでもなかろうけどさ。

あとエラン5のすっげえ小物ぶりはこれ、多分最後まで生き残るんじゃないかって気がしてきた。スタンガンでヒロインに襲い掛かってイケメンに殴られて文字通り逃げ去ったってあんた、スゲエよ。

BIRDY WING2期・5話。イヴとアオイ、お互いプロになるまでの勝負。その為に休学までしてイヴについていこうというイチナさんも大概な覚悟だよな…この辺の相棒感覚は野球漫画の投手と捕手みたいだ。ともあれまずは過去の清算、マダム・カトリーヌとの裏社会的因縁にケリを付けねばならない。てことで、再登場をこの上なく望まれてた地下コースが来ました。やっぱいいなあ…この大バカギミック。そして敵の「闇のトッププロ」、肩書に違わぬ小細工もいいがそれを一発で見抜くイチナさんもすごい。あなた闇ゴルフの才能あるわ。この作品、闇よりも表の方が強いっての割と一貫してんのよな。

相変わらず大時代的な脚本・演出が、この時代のアニメとして妙に突出してて面白い。「マダム・カトリーヌのことだ」と言われた時のSEが発砲音とか、音響監督も楽しそうだな。イヴの相手であるラテン系の派手な美女リメルダさんに井上麻里奈。この手のマチュアな女性をやるのはあまり見たことなかったが、いいオバハン演技だなあ。