リベンジャー/吸血鬼すぐ死ぬ/虚構推理/ヴィンランドサガ

●REVENGER・11話。最終決戦前に各状況の整理をつけてドン、ってな回。繰馬様は許嫁のユイさんにその所業を知られ、彼女から利便事依頼をかけられていたと。初っ端の鐘の音などなんかヘンだなってとこがここでクリアになったワケでんな。神はすべて許される、あとは自分が許すか否か…とは言え、このまま成功してチョンってことにもならんだろうしなあ。絵師として、生きるとなるか?

ラストの総員横並びってのはこの手の作品には欠かせない見得切りですわね。口上込みでなかなかかっちょよい。死して屍拾うものなし、ってか。

●吸血鬼すぐ死ぬ・11話。Aパートは6人おっさん(除くミカヅキくん)で冬山にて抱き合うというサービス話。安元洋貴大塚明夫飛田展男でBLですね。どんなバカ洋画なのだろう。あとロナルドくんの股間が光るサービスもあり。Bパートはロナデュエルド。何故か公式ナレとして若本規夫…折角ならついでにショタルド話の時の吸血キンギョに何かしゃべらせたったら良かったのにな。お話はこの作品のシチュコメとして精度が高く、サンズちゃんのけたたましい魅力も満載でよろしかった。Cパートにノースディン/氷笑卿/ケツホバ卿の来襲で次回、最終話に続く。なるほど…これは確かにラスト近辺のエピソードとして相応しいわな。ケツホバ卿に堀内賢雄、予想が当たった人もそこそこ居るだろうな。こうなると残りのオールドブラッドどもの声にも期待が増えるなあ。

●虚構推理・11話。前回丸く収まったっぽい流れをひっくり返してまで、琴子さんが提示したかった真実…に、ちょっとだけ虚構を乗せたストーリィ。「丸く収まっ」てはいけなかった事象、理を外して得た結末には相応の反跳がありぬべしという結末。それ自体は会長自身が、自分の言葉で述べてしまったことである。故に理に仕える琴子さんはその様に示す。可憐に、苛烈に。…1期の鋼人七瀬ほどじゃないが、これも結構理屈の屋上屋を乗っけ盛りにするような話なんだけど、しかしようここまでアニメの体裁に落とし込んで来れたものだなーとちょっと感心した。論理展開のツイストの鮮やかさあってのものだろうけどね。

エピローグ、六花さんが九郎先輩に示したかった「琴子さんの怖さ」ってのはつまり、理を是とするならばそこから外れた六花さん…そして九郎先輩はどうなんだ、ってことだろうかな。琴子さん自身がどうもこう、人と人ならざる者の間に在って理を超越したとこに居るっぽいのが余計に不穏でもある。…あと九郎/六花の血縁的類似性が「生き返った時に峰打ちに喩える」っていうヘンなとこに出てたのがおもろかった。てらそままさき渾身の「銃弾の峰ってどこだあ!?」ってセリフが素晴らしかったです。

ヴィンランド・サガ・11話。版図の為に資金的な地盤を欲するクヌートの前にやってきた、ネギをわんさか背負った鴨。それがケティルであり、オルマルでありましたっつー話。いやあ…なんかやらかすだろうなこの兄ちゃんとは思っていたけれど、ここまで肝となるキャラだとはねえ。なるほどここに来てクヌートとトルフィンの道は再度交差するワケだ。絶対に安寧なものにはならん状況だけどな。前途に暗雲たれこめるにもほどがある。

冒頭のクヌートとウルフの稽古シーンは、クヌートの「勝つためには何でも使う強かさ」がよく出ててよろしかった。彼もある意味でアシェラッドの薫陶の賜物なんだろうね。…そーか、ウルフさんは妹君に気がありますか。そうですか。