モブサイコ/アキバ冥途戦争/うる星やつら

モブサイコ100・4話。冒頭のメザトさんとの会話シーンから、レイアウト・色彩管理・動かし方のテンポなど細かい演出による「何かどこかおかしい」という不気味さの出し方が上手い。そんな発端から櫛の歯が欠けていくように知己が次々と洗脳されてゆく過程のホラーっぽさも良い。特に最後の最後で霊幻が「そう」なったとこのゾクゾク具合がいいなあ。…この兄ちゃんのことだしそういうフリかもしれんけどさ。てな感じで全体的に鈍くて重いトーンが通底しているのだが、そこに合致するような大塚明夫ニセ教祖演技がこれまたいいなあ。本領発揮って感じの押し出しと迫力は流石である。

●アキバ冥途戦争・4話。内容的には要するに洗脳っすな。って洗脳ネタが近々のアニメでかぶるのもアレだけども。飲食系ブラック企業とかハートマン先任軍曹とかそういうヤツである。ダラッダラだったメイドたちがどんどんといびつな笑顔と思想性に染まっていく過程がなんかこう、生々しい。土壇場でひっくり返したしーぽん氏は根っこんとこの強さという描写だろうけど、ランコさんはあれ…フツーにそういうもんとして受け止めてたんだろうね。洗脳も何も無いわなあこの人には。一方のなごみさんはどんどんヨゴレ係数が上がってて、今回ラストのきったない叫び声とか最高でした。あとキツいブラック調教描写の後に店長の様相見せて「あれよりはマシだ」と思わせるバカっぽさが良かった。この人、ホントダメだなあ。

調教師さんに小林ゆう、ボスっぽい人に皆川純子。それはいいとして、出てきていきなり射殺されちゃうメイド店長に高橋李依とかもうどういうキャスティングか。すごいね。

うる星やつら・3話。面堂修太郎登場。このリメイクにあっては前作キャストに似せるか独自方面かの二つがあって、前者はラムやメガネ(サトシ)であり後者はさくらやチェリーなのだが、面堂については割と後者。神谷明というより純正の宮野真守。そしてそのディレクションはこの上なく「高橋留美子うる星やつらの面堂修太郎」になっててブレが無い。すげえなあ宮野兄さん。あとラムさんがこの時点で普通にクラスになじんでる(帯同しててもクラスメイト達に違和感ない)っての、なんかいいな。