モブサイコ/アキバ冥途戦争/うる星やつら

モブサイコ100・8話。大晦日にUFOを呼ぶ儀式、という設定を通してオカルト部の悲喜こもごも。お互いのわだかまりがどうってことない共同作業によってなあなあに…もとい一つの意識共有としての共感に変化する。まあこれも青春の一ページだよな、ってとこでマジに宇宙人が来てワケ判らんことになって犬川がアブダクションされて彼の本質が変化しました、という話。…ちょっとしたエエ話から無茶苦茶な展開にスムーズにつながる、そのダイナミズムを堪能する話…かなあ…。

伍柏諭による一人コンテ・演出・作監回。2期モブサイコの5話でゴッツい作画やらかした御仁ですな。今回は派手なアクションもちゃんとありつつ、前半の地に足着いた群像劇・振付芝居のセンスがすげえよくて、何でもないシーンなのにすげえ視覚的吸引力があったな。トメさんが感情的になって情感を吐露するあたりとか、妙に生っぽい美人っぽさがあったりして。

●アキバ冥途戦争・8話。あの凄惨なアキバビッグバン事件を受けて、その弔い合戦として親善野球試合と相成る状況。なんで? さあ。野球回のあるアニメは名作…というより、これは「ダイナマイトどんどん」オマージュと見るべきなのかなあ。とまれ、試合に乗じて相手を物理的に殲滅してやろうと画策する御一統の中に在って、ただ純粋に野球をやるべきだと奮闘するなごみさんであるが、その空回りは徐々に周囲のヤク…メイドたちの態度を変えていくというまあ、基本的にはいい話。宇垣さんとみやびさんが死体になってベンチに座ってるけどね! すげえ顔してるけどね! …「何となくエエ話」であるためには「ベンチに放置されたすげえ形相の死体」が必須ギミックになるという。アッタマ悪い話だなあ!

要所々々でちゃんと「あ、こいつ野球上手いわ」って感じの絵にちゃんとなってんのが誠実だなあと思った。御徒町さんのあの堂に入ったファーストっぷりは何なんでしょうね。あと嵐子と凪の因縁がちょっと語られ、これからの展開に影を落とすというヒキもあり。まあその辺はこれからのこととして。あと謎の助っ人外国人が謎のままで終わりました。ただのアキバ客かあ…。

うる星やつら・7話。プール回と海回で水着二連発、共通のゲストキャラになんかへんな水棲妖怪。図々しいが至って大人しい性格のお人(?)であり、そのおかげか王道スラップスティックのノリたりながらどことなくのんびりした話になってたかな。Bパートのペット捨てに来た少年、箱の中のペットは何だというネタを引っ張りに引っ張った上でのバラシ、この上なくしょーもない上にギャグとしてほぼ満点のサプライズ具合、こっちが思いつかなかったのがとても悔しい。くそう。

のんびり妖怪の中の人として…蛙亭? ははあ、検索するとれっきとした芸人の方。味のある声質と演技は違和感なかったな。サクラさんのお相手として毎度苦労するツバメに櫻井孝宏、ゲスト少年に矢島晶子。矢島姐さんは未だに儚い少年声イケんのがえらいなあ。あとスタッフロールに汁夫に麺子ってあってそれぞれ山口勝平ゆきのさつきがアテられてたが、ひょっとしてサクラさんがメシ喰ってた時のモブカップルかよ! 判んねーよ!