モブサイコ/アキバ冥途戦争/うる星やつら

モブサイコ100・11話。モブを止めるために次々とやってくる主要キャラ、ってのはラストパートとしてなかなかおいしい。てことで今回登場はショウと統一郎、律、その間に肉体改造部の面々というメンツ。鈴木父子のパートは強大な力同士のぶつかり合いというダイナミックなアクション(モノクロでコントラストの強い画面設計とか鉄塔に走る放電とかガスタンクとか、もう見せ方が怪獣映画だ)と共に、彼ら二者の関係性の総決算としてのお話も盛り込んでてなかなかの完成度。「逃げよう」と穏やかに言うとこでちょっとグッときた。んで律さんとのバトル、暴走する茂夫を「自分じゃない」と言うモブと「それも兄さん」という律との齟齬が重要っぽそう。自身の「影」とどう対峙するかってのは普遍的な物語だしねえ。ゲド戦記とかペルソナとか。あと肉体改造部たちは当然ながら一瞬で吹っ飛ばされるだけの登場だが、しかし「こいつらならまず何を措いても駆けつけるハズ」という点において必須の要素ではある。

次回へのヒキとして、ラストは霊幻(と芹沢)を提示してシメ。まあ多分…ここにエクボも加わるんだろうけどね。さて。

●アキバ冥途戦争・11話。メイド喫茶とんとことんはグループからの絶縁を受ける。絶縁かあ…ヤクザ映画とかでほぼほぼ死刑宣告というアレですな。そうなりゃまあ、メイドとしちゃあ逃げて死ぬか戦って死ぬかしかないワケで、とんとことんは絶望的な全面抗争へとなだれ込む。この状況を打破する唯一の糸口は嵐子さんと凪さんの個人的な関係性であり、一命賭して一点突破でそこをクリアすることになるが…同時にその関係性の余波によって嵐子さんは…。いやもう、テッペンからつま先まで「そういうジャンル」の力学に忠実すぎる展開だなあ。ひと段落ついてからの日常シーンであっけなく、っていうオチもそうだよね。

嵐子さんをやった鉄砲玉は誰だろうね。再見してヘッドドレス見るとウーパーっぽいからかつてのメイドリアン残党なのか? どっから恨まれてもおかしくないとんとことんだけど、野球回でそこそこエエ感じになった上でのこの結末はいい感じのヤクザ悲劇ではあるなあ。ま、凪代表の差し金という線も同じく定番ではあるけれども。…次回、どう決着つけるのかしらねえ。

うる星やつら・10話。Aパートは授業参観でめんどくさい母親どもが集合して結局何も起こらない。面堂の母「こそこそこそ」しかセリフがないのに井上喜久子。ラムの母に平野文、これはどういうギミックのセリフなんだろうな。原作だと麻雀牌だったけど。あと母子で話してると声質の寄せ具合に上坂すみれすげーなと思った。Bパートの君去りし後はこれ、それこそもう少し後の回でやった方が…って気はする。うまいことアニメにしてあるけどね。