ヴィンランド/バビロン

ヴィンランド・サガ・16話。アシェラッドへの逆風は続くってことで、その象徴としてのトルケルさんがホンマにもう、人の形をとったクソトラブルって感じですごくいい。基本地に足ついたデザインと設定なんだけど、ことこのおっさんにあっては出る作品が違うわな。彼方から槍投げて四人貫くんだもんね。あとアシェラッドの拷問シーンは彼の出自や民族的拠り所を示す上で結構重要だなこれ。侵略者を憎み同時に自らも憎むめんどくさいおっさん。…このどん詰まり状況を打開するのが最終的にヘタレクヌートになるっての考えると、アシェラッドの行動は彼個人としては充足してたんだなあ。他の団員にとっては真逆だったんだろうけれど。

●バビロン・4話。ネットの向こうから姿を現さないイツキさんであり、身柄を押さえるどころか現状罪に問えるかどかも怪しい。この2点について正崎さんが(かなりテキパキと)対策を練っているのではあるが、さてどうもねえ。現状、どう見ても負け戦の為の前フリにしか見えないよなあ…特に何度か示される、子供に対する感情の強さは正崎さんの大きな弱点になりそうで。そしてそんな内容でもぎちぎちと状況が進んでくという面白さはすこぶる付きなのが悔しいところではある。あと今回パートナーの瀬黒さん登場、コールドハートでよそよそしい才媛はいいけど…女性が出てくると一瞬身構えちゃうんだよ! マガセさんかしらと思っちゃうんだよ! まあ、このお堅いお嬢さんがずるんずるんになるという、これもそんな前フリなんだろうけどねえ。