ヴィンランド

ヴィンランド・サガ・11話。VSトルケルなお話。前半の軽薄にして深遠なるキリスト教のバカ話がなかなか楽しい。けれどラグナルの言うように、対するトルケルのヴァイキング的価値観はすでに古いものではあるんだろうな。ともあれ、状況を心底楽しんでるトルケルに対して、なんもかんも厭わしい…ってな中二病というにはちょいとどす黒すぎる雰囲気出してるトルフィンが重っ苦しいこと。この上辛気臭いクヌートも絡んでくるのでこりゃたまらんわな。クヌートさんのご尊顔拝見シーンは満を持しての「女かよ! 違うんかよ!」な感じでよろしかった。

●続いてヴィンランド・サガ・12話。クヌートを抱えてトルケルから逃げる一行であるが、じーわじーわ士気が下がってんのがなんかリアルにおもっ苦しいな。ビョルンじゃなくても「アシェラッド何考えてんのさ」とは思うところ。なので、思惑から外れて敵の奇襲を受けるラストのヒキんとこは、危機というよりは逆に沸き立つとこのような印象があったりする。ことに割と簡単な精神構造してる部下の人たちにとってはこっちの方が落ち着くくらいじゃなかろうか。…まあ部下の一部はキリスト的価値観に移行しつつある、そんな時代ではあるけれど。あとやっぱ「耳」のおっさん、エエキャラだよね。戦力としても作劇上でも便利だ。