リヴィジョンズ/コトブキ/モブサイコ

●リヴィジョンズ・3話。孤立状態の渋谷区はまだそこまでえらいことにはなってないが、行政(区長)と治安(警察)の乖離はちょいと発露しつつある。そのどちらが正しいってんじゃなく、カンペキな人間がどこにも居そうにないってのもこの作品らしいテイスツではあります。んで主人公たちの新たなる力も加わる状況で、相変わらず大介さんが夜郎自大さらしつつエエ感じに鬱陶しい。双子がいきなりの実戦で非常に精度の高いバトル見せて大介さんを間接的にヘボ化してんのは、逆説的に彼らが「サブキャラ」だという説明でもあるわな。…あと、過去の記憶について各人に齟齬があるってのも興味深い仕掛けだね。各人違うことを吹き込まれたのか、それともアレは本当に同時点のことだったのか…とかね。

●荒野のコトブキ飛行隊・3話。町に襲い来る空賊どもを撃退するコトブキ飛行隊の巻。西部劇の典型パターンながら、人事部長だの営業部長だのといった役職つきだったりパチモン浮世絵商売が割とマジで大事そうだったり、ってなエリヰト興行さんのおもろい悪役ぶりがいい感じに立っててよろしい。エリヰト側の混成部隊や狙いの雷電、自警団側の九五式赤トンボや九六式艦戦など、ヒコーキ群も見た目にバラエティに富んでてそこもおもろい。スパッツ付き固定脚になると途端に古風っぽさが出ていいねえ。結局負けてしまったという流れは少々意外な結末。次回リベンジとは言え、こういう話もアリってことやんな。

モブサイコ100・4話。ある憑依者についての話。それは多分、今までモブたちが会った中で最強にして最凶の者であった…まあお声が石田彰だしね。元は人間だったけど世を恨みに恨んだ末、人として死に悪霊として再生した男という。前回までのモブの葛藤ど真ん中の設定だが、それ以前にとてつもなく強いし、更にどうやらモブの弱点…人としてのやさしさを陰湿に突いてきそうな雰囲気があるのでどうなることやら。霊幻がモブを見て「変わったというより変えようとしているのか」と言うてましたが、これはまた生半の「成長譚」じゃねェわなあ。あと前半の霊幻さんのペテンパート、実に彼の本領発揮たる総合的なペテン力がとても頼もしくてよろしかった。