リヴィジョンズ/コトブキ/モブサイコ//ヤマト

●リヴィジョンズ・7話。冒頭、今までのことを反芻しつつ激昂する大介さん(相変わらず)のシーン、燻ってた自分のことを思い「俺は、いつまで経っても…!」と吐き出す辺りの内山くんの演技がごっつよろしい。ここだけじゃないけどいい演技するわあ、内に秘めたどうしようもないエゴと外部世界との齟齬への呪詛。呪と言えばミオさんの、あなたが守れというあの台詞も一種の「呪」に近いわなあ。そんなこんなで結局敵陣へのカチコミ最終作戦に出るご一統であるが、単に大介さんが暴走して失敗…ってだけで済みそうにないのが怖いところ。あと宝亀声の水商売ゲスおっさん、言動がとにかくゲスなのに最後にキッチリと反論しにくい反論ぶつけてきたりという、キャラの二面性がこの作品らしくてまたいいね。

●荒野のコトブキ飛行隊・7話。フラット系お嬢さんのケイトさん担当回。破天荒に見えて操機技術はガッツリと正確なキリエとコンビ組んで、冷静に無茶な指示を出してくるケイトさんはいいバランスなんだろう。爆撃(爆風消火)の為に護衛戦闘機隊を組んで飛ぶ、というミッションが今回もなんかゲームでありそうでいい。キャブレターのお陰で逆Gかかっても回せますよ、ってのまでネタとして入れてくるのだね。しかしどうだろ、今回四式戦まで投入してきたけど、コトブキさんとこは最後まで隼でいくんかな。ならではの強みもあるけど、2代目主人公マシンというロマンもあると思うンすけどね。

モブサイコ100・8話。モブさんの成長と周囲のフォローが丁寧だなあ…と思ってたらラストにいきなり非現実が侵蝕してくる、という流れ。この作品らしい、月並みだけど割と地に足着いたドラマやっといてのあのヒキだからかなり落差あって効果的である。中途んとこの人物描写がそれぞれブレてなくていいのよね。モブのマラソンにひーひー言いつつ付き合う霊幻の、予定びっしりのスケジュールをちらっと見せておくとか、昔っからホンマに動じない人たちだったんだなあってな両親とか。あとツボミさんの悪意があるんだか無いんだか捉えどころのなさがいい、っつーかなんつーか。「かくれんぼの最中に平気で帰るような人」という描き方が絶妙。

●ヤマト2202・22話。前半は短いインターミッション。時間断層のおかげで緊迫した局面でもいささかの余裕があるってのは作劇上いいなと思ったりする。銀河はニコイチでヤマトに部品もってかれちゃったし山南さんも治療されてますけど、再登場はない…のか最終戦で出てくるのか。そしてその最終戦の地に向かう前に、それぞれめんどくさいドラマの開始ってことでデスラーの妨害とキーマンの決断と斉藤のアイデンティティ、っちうね。どれもガトランティス側からの「愛」への試練というシバリでありその前哨戦だろうな。色々と考えてくるなあ、って感じではある。