ゴジラS.P/ダイナゼノン/バック・アロウ

ゴジラS.P・3話。赤い霧とともに現れるラドンの群れ。電波によって引き寄せられ暴れ回るも短い命として次々と死んでゆく。割とリアルなデカさの猛獣の群れに襲われて知恵と技量と運で打破するという、なかなか模範的なモンスターパニック映画のフォーマットでんな。現実よりちょい未来のテクノロジーとそれを使いこなすお人というセッティングで、今この視聴環境下での現実的なSFとして結構なレベルの話運びだと思うん。…ワンダバコーラスまで使うってのが特撮集大成っぽくていい…っつーか町工場メンツは明らかに円谷テイスツではあるなあ。その上でラストはゴジラメインテーマで引き、というあざとさがよろしい。うーん、今んとこすげえ面白い。

●SSSS.DYNAZENON・3話。ガウマさんの目的が明らかになる話。探し人が居るってことで「男の人ですか」「女だ」「あー…」ってのがすげえ生っぽくていい。隠してた理由が女性探しで恥ずかしいからとか、それ謝るのに90度で頭下げるとか、交通誘導バイトしつつサワガニ喰ってるとか、今回もガウマさんのエエ人ぶりがよく目立つことです。んで敵側の人たちも超越的存在というよりは割とアレな…まあその、人間臭いとこがもろもろあったりして、そういうとこがいいフックになっている。あとトリガーっちゃァ宇宙バトルだけど、3話でもう宇宙来ちゃったのは最速かしら? それとあと、授業の度にパラドックスのネタやってんのはゼノン繋がり?

●バック・アロウ・15話。戦争は終わったが、その帰結すら選帝卿ルドルフの掌上にある…ってなワケで時代(と気まぐれ)で磨りつぶされようとしているフィーネ姫が「独立国」グランエッジャに亡命するまで。なんかフツーのアニメなら2話か3話でやるところを一気に駆け上ったな、って感じでんな。デカい船が主人公たちの文字通りの拠り所になり、なんか一時期の富野アニメみたいになってきた。あるいは沈黙の艦隊といいますか。あと千葉繁が割とひねりもなくモブ民衆(の象徴ではあるが)だったのと、関先生に全くウラが無くてエエ話として死んだこと。いずれも偏見の目で見ててすみませんでした。ハイ。