舟を編む/ドリフターズ

舟を編む・6話。恋文を手渡したあとでまんじりともせず夜を徹してしまうマジメさんがマジメであり、西岡さんが居なくなると知って「自分にあんな仕事ができるだろうか」と悩むマジメさんがマジメである。特に後者、それまで手に馴染んだ一人の仕事環境が変容してゆくことへの不安ってのがよく判りすぎる。これは創作物だしまあなんかかんかやってくんだろうかなあと思うけれど、実際は本当に途方にくれるよね。ワシがだいぶそういう気質があるだけに、なんか身につまされたりした。

そんなこんなの不安を「業」という言葉で乗り越えようとするマジメさん。どうしようとかできるできないではなく、身を焦がすような対象へのベクトルがどうしようもない、そんな状況にあってはもう選択肢は無い。…そんな「生業」を得ることのできた人は幸せであろう。マジメさんは今そんな中にある。それを大きな流れととるか、足をとられる泥沼ととるかは彼次第。その辺、かぐやさんとのおつきあいでなんかかんか変わってくるところもあるでしょうかしら。

さて、西岡さんはどうなるのかなあ、ってとこだ。ダブル主人公っぽい話の進行だし、ここで別れてはいさようならってワケにもいかんだろう。かといってシレっと元の鞘に収まるのも無理っぽいし…ねえ。

ドリフターズ・7話。ジャンヌとジルドレ登場。それぞれ人間とも思えない能力でエルフとドリフたちを攻め立てるのだが、まずムチャな思考と判断力で自分の技を押し付けてくる豊久にジャンヌが折れ、不死身にもほどがあるジルドレもデウスエクスマキナとしてのガトリングガンの前に敗れ去る。能力バトルとしては割と単純な不死身性だけど、実際ここまでターミネーターされるとそら怖いよね。本人の思いはかなり純粋ではあるのですがね。あとジャンヌさんは助かってしまったけど、この先どうなのかな。このままだとそれほどの脅威にはならん感じもしてくるけれども。

状況をひっくり返したワイルドバンチのガトリング。劇的な強さながらこれが最後の弾装、彼らの圧倒的な強さはもう使えないってのが痛いところ。また驚異的な先読み能力で「これからは騎馬も武者も銃には勝てん」と踏んで種子島をそろえようと思ってる信長の前で、このガトリングパワーってのはまたショックではあろうな。火縄銃とガトリングでは技術力に少々差がありすぎ、さっさと量産ってのも難しいだろうしねえ。

さて、やっと清明組と信長組が合流に至ると。これからノブとハンニバルで戦術戦略面は安泰…と行きたいが、さあてね。ま、実際ああいう扱いにしないと主人公無双過ぎることになるだろうしなあ。ともあれ、役者と舞台が揃ったって感じですか。ああまだオカマが居たか。