ジョジョ

ジョジョの奇妙な冒険・26話。ジャンケン小僧と露伴先生の死闘の巻。第4部の「日常の中の非日常」という雰囲気がよく出ている一編で、それにコン・ゲーム的要素も取り入れた荒木先生らしい話。ただジャンケンするだけで10mも空を飛んだり、なんかすっげえ論理でブラフかましたりと見ていて楽しい。…のだが、尺の関係上巻き気味なのとちょっと作画が低調なのとでイマイチ「すごくバカやってる」というハッタリに乏しいのが残念。ラストのコミック風味な画面構成とか、上手いことキマればすごく効果が高かっただろうなと思うんだけどね。まあその辺はある程度、しゃあない。

ジャンケン少年に坂本千夏。相変わらず分厚いところをゲストに使い捨てる作品である。この人、まったく内面が読めないまま露伴先生を翻弄するのだが一旦内面描写され始めると途端に弱体化する、というとってもセオリーに乗っ取ったキャラしててよろしい。外見的なデザインはもう5部以降っぽいオシャレテイストがありますよね。4部キャラも大概オシャレなんだけど。

あとこの人のスタンド、対スタンド相手には不確実ではあるもののこっちの損害はほぼ無し(いやぶん殴られるかも知れんが)であり、つまりフツーの人間にはほぼ無力というすっげえ尖った性能なんだよね。ぶっちゃけこの話のためだけにつくられたっぽい性能なんだけど、この潔さは割と面白いかもしれない。コイツ主役のスピンオフも一つ二つイケるんじゃないかなとか思ったりした。…「強い相手を喰らって強くなる」ってのはシャーマニズムっぽい雰囲気もあるなあ。