ジョジョ/ガンダムUC

ジョジョの奇妙な冒険・13話。ヤバい赤ちゃんに翻弄されるおじいちゃんと孫の話。4部は本筋にからまない短編話の集積体っぽい構造のシリーズだが、この赤ちゃんはまさにそのパターンであり、これがなくても別段今後の話しの展開には困らない(まあちょっと二人のわだかまりが解消されたという要素はあるが)。まあその分、割と自由度の高い話作りができるってことではありますな。今回にあっては…うん、おっさんたちの間に赤ちゃんが介入してきててんやわんや、ってのは古くからあるコメディモチーフやんね。映画でもあったけど、ワシがまず思い出したのはトムとジェリーでした。

にしても、ベビー用品を購入する辺りの執拗な商品ネタはあれ、調べてて楽しかっただろうなと思った。原作でもあのとおりだっけ? もうあんま覚えてないや。

かなりボケ入ってるがエエトコでちゃんとしようとする、という涙ぐましいジョセフを運昇のおっさんが好演してました。シリアス演技もいいけどこういうのも似合うよね。んで透明赤ちゃんに川田妙子。久しぶりに聞いたなあと思って検索したらコンスタンスに演技仕事はされてんのね。つーかこの人ももう50越えなのかあ…。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・12話。乱戦の狂気、その中にあってバナージさんはなんとかロニさんの恩讐を止めようと注力するも、結局それは叶わない。浄化できそうでできなくて、でも何とかなりそうでしかしダメで、「撃てません!」でリディさんが変わりに手を汚した瞬間は多分無抵抗であった、という念を凝らした「失敗」の演出が粘っこい。一応この巨大MAを押し止めることが戦局の趨勢を決めるという面はあるものの、バナージがわが身呈して説得してる間にも周囲では泥沼の殺し合いが進行中、という演出もえぐいことで。そらまあ、リディさんもイラっとは来るわなあ。

先週に引き続いてロボバトルのサービスは充実もの。押されっぱなしの連邦側の切り札がバイアラン、っちうところが非常にひねくれてていい。この連邦テイストバイアランがまた、鬼神の如き圧倒振りでねえ。敵味方ともに名ありの人物しか声が聞こえず、どんなに派手に戦ってても主人公たち以外の「声」が全く聞こえないという演出もあって、戦争って無慈悲だなあというそんな気がいたします。…それっぽい動きをするMS自体に感情移入したりしてね。

さて、テンション最低のバナージ(とリディ)さんの所に現れたるは黒いガンダム。なかなか休ませてくれませんね、ってことですな。