ジョジョ/ガンダムUC

ジョジョの奇妙な冒険・23話。吉良との遭遇、その脅威は続く。相手の能力が判らないのでいろいろと慎重になっている承太郎に対し、なんか知らんやたらと自己主張して足引っ張ってる康一くんである。外見からして大人し目で礼儀正しいように見えるけど、そういやあの山岸由花子と対等に付き合える精神性を持ってるようなお人であった。しかし当然ながら単に自信過剰だってワケもなく、時と場が来ればキッチリと借りを返せもする。また同時に成長もする。それは彼のスタンドからして同様であって…っちうね。

エコーズのアクト3登場ですけども、どっか人を喰ったような「性格」とイマイチつながりの見えない「重力増加」という、今までとは毛色の違うスタンドではある。スタンドってのは使用者本人の精神からのものらしいが、この性格も康一くんの一側面ってことなんでしょうかしらね。

今回もアップの顔を中心に濃い目の作画修正がかかってて、特に康一くんのヘン顔とかがかなり原作っぽかった印象。なんつーか、康一くんってどうもキャラの外面に統一性が薄いんだよね。ちょくちょく髪形が変わるって辺り、作者も割と意図的に変化・成長させようという意思があったのだろうか。主役というよりは狂言回し的な役割もあるんだけどね。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・21話。フロンタルが持ち込んできたのがネオジオング。ラスボスMSに相応しいムチャな機体で、最強MSであるユニコーンでさえロボバトルやってんのにコイツはマップ兵器である。いかにも勝てそうにない相手なのだが、バナージさんは当然ながら「それでも」と言う。合流したリディのバンシィと共に相手に喰らいつき、銃が使えなければ腕で、腕を掴まれれば足を使っての必死のパッチな戦いが良い。

そんなバナージに対してフロンタルの言う「奇跡もまた繰り返す。そして何も変わらない」ってのは半ばメタな台詞ながらある種真実ではあろうね。そういうのを見るとせめて現状維持を、というのが目的になるのもおかしくは無い。…あと何だ、何でか知らんフロンタルさんが見せてくれたその「奇跡」のイメージ、ガンダム名場面集アップデート版みたいなのがかっこよかった…けれど、これもおっさんサービスシーンだよねえ。いや、なんかワクワクしたよ。

ラスト、フロンタルさんはラスボスらしくとても巨視的なことを語りバナージさんを翻意させようとする。個人の暖かさなんて世界の前では何の意味もない、というのは確かにそうだけど、バナージさんにとって…あるいは人一人にとって感じられるモノってのは個人の暖かさ、それに勝るものは無かったりもする。なんでも俯瞰で見たって判った気になるだけだよね…とまあ、そんな問答の支援キャラとしてホンマモンのシャ…池田さんとか藩さんとか古谷さんとかを出してきたらそら卑怯だよな、という話。

あとガエルさんの乗ってるMS、顔見て「また新しいガンダムか」と思ったらなんか…何これ? ドーベンウルフなの? 検索したらちゃんとそういう機体も既出であるみたい。ほんと、このコンテンツはでっかくなってんのなあ。いやかっちょよくていいですけどね。