おそ松さん/ルパン三世

おそ松さん・19話。先週の主役抜擢を受けての聖澤庄之助主役回、には当然ならない(上田燿司が聖澤17つ子兼任してましたが)。前半は時代劇小ネタ集。デカパンとダヨーンが常にペアで扱われてんのはやっぱ相性なのかねいろんな意味でさ。あとシコ松忍者がトト子のリコーダー(みたいなもの)をアレしようとするギャグにて、言い訳もせずただ「んーんーんー!」とか言いつつイヤイヤしてるだけなのがもんのすごく生々しくて良かった。こういう脚本というか演出が出てくるってのが制作側の闇だと思う。

じょし松改めババ松を挟んで後半はそのシコ松担当話だが、上記の闇部分が全編に横溢していてなかなかに痛い。このアニメを楽しんでる野郎オタクに限らず、お嬢さん勢力の方にも心に響く話じゃなかっただろうか。そうよね、自意識ってのは扱いづらいものよね。ワシの自意識は既に縮退して赤方偏移してもうダメです。多分崩壊したらラストのチョロみたいになるのではなかろうか。…ここでスッとナンパに行けて、ぶん殴られて偽の連絡先まで取ってくるという、おそ松のどこか陽性なクズぶりが対照的ではあるよなあ。流石ダメ兄さんって感じはする。

予告もチョロ松でしたが、あの壊れっぷりはまた方向性的に彼にありそうで辛い。漫画の森に来てみろりん!

ルパン三世・19話。MI6んとこのエージェントリストが盗まれてえらいこっちゃ、という話。物々しい雰囲気だがやってることは割といつものルパンであり、ただしパーシヴァルとニクスが深く関与してるのでいつにも増して辛気臭い、とまあそんな感じである。超人的な能力を持つニクスさんだけど、ここにきてどうも弱体化してる感じなのは少々寂しい。MI6は身内だけに弱点を知悉されてるってこともあるでしょうけどね。

とまあそんなこんなあって、パーシヴァルのダンナは突如出てきたダビンチのおっさんにあっさりと退場させられることになる。登場時からこっち常に「胡散臭ェ上司」としての存在感を放ってきたパーさんだけど、こうしてみるとホンマ、強い弱いとか善悪以前に「胡散臭い」一点突破なキャラだったんだな。割とあっけなく退場しちゃったけど、こないだの晩餐で並んでたのはやっぱ少々役者が不足だったのではなかろうか。…しかしマスターマインドキャラの典型やねえビンチ村のレオナルドさん。

ゲスト敵役に石井康嗣。これはアレやね、エクスペンダブルズん時のドルフ・ラングレンやね。そして後半のぶん殴りあいシーンですんげえ濃いィ絵になって割とびっくりしたのだが、これは誰の作画なんだろうね。おもろかったけど。などと思いつつスタッフロール見てたら…最近はよく原画で見る大森英敏はともかく、北久保弘之ですって!? 世代やなんやも然りながら、ここ十数年は演出監督畑(と場外でのチャチャ入れ)の印象強かったからこれもびっくり。作風が違うからあの濃いシーンじゃないとは思うけど…いやはや、どういう風の吹き回しなのかしらん。