オルフェンズ/おそ松さん/ルパン三世

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・22話。アバン、なんか知らんうちにイケメン部下に救出されているカルタさん。いやあこれ死に所逸しちゃったんじゃねーかなーとか思ってたら、マッキーからもエライさんからもおんなじこと言われたりして、これは逆に…ちょいと悲劇的なドラマが乗っかってくる余地が出てきましたよ。そうなると今までのどこかフザけた雰囲気も逆位相のスプリングボードになってくる。どのみち長生きはできそうになくなってきたなあ。

そんなマッキーさんであるが、謎仮面の合間を縫って今はギャラルホルンモード。アインの阿頼耶識化にイマイチ踏んぎれないガエリオに対し「いやあギャラルって元々阿頼耶識ありきの組織なんだよねーしかし今は腐敗しちゃってねー誰だろうね内通者はねー、てことでこの世を変革するのだ…主にお前が」とまあ素晴らしい扇動者ぶりで焚きつける。大事なことは伝えないが嘘は言ってない、というお手本のような言動行動が実によろしい。いいキャラだなあ。

一方の鉄華団側、ビスケットの退場により打ち沈んでいるのだがオルガさんが動けないのでは組織が立ち行かない。めりビットさんもどうしたものかと手を束ねている状況下、ミカさんのすさまじくおっそろしい檄によってオルガさんは再度立ち上がる…と言っていいものかどうか。「お前が立ち止まるの許されてると思とんのかボケ、ワシに誰を殺したらエエんか早う言えやコラ」ですもんな。危なっかしいにも程があるが、ヤクザガンダムらしいっちゃらしいことではある。ま、この先どう転がるかは見物ではあります。…カルタさんとの再邂逅は血を見るんだろうなあ…。

おそ松さん・22話。前半はトッティの合コン選手権。トド松を相手に合コン参加を賭けて相争う兄弟たちという、キャラが確立してる状況ならなかなかオイシイ趣向のお話。その上一松のうんことかチョロ松のライジングネタとか、過去の資産を生かせているってのも強いところ。後半のイヤミによるファイナルシェーにうんこ使うとか、一瞬だけ出てきたようなネタをちゃんと持ってくるあたり丁寧というか気まぐれというか。

トップバッターの一松の、テンパってうんこしてドロップキック喰らってトッティがガラかめになってカットされる、という一連の流れはすっげえ情報量でおもろかった。どんなコンテ切ってんだ。あと一緒に座ったら流れるように押し倒して服脱がすおそ松兄さんのナチュラルなクズっぷりが頼もしい。よく童貞やってんなこの図太さで。

後半は何故かの香港映画パロディ。イヤミ主役でシェーフィーチャーで映画のパロディという、なんだか旧おそ松くんっぽいコメディ…だけどオチはちゃんと投げっぱなし。フツーなら師父の娘さんが実は子持ちの人妻だった、ってのをオチに持ってきそうなところが単なるクスグリだもんねえ。割り切ってんなあ。

合コンの神さまに大塚芳忠、師父に柴田秀勝、その娘に釘宮理恵となんか無茶なワンポイントキャスティングでビビる。まあみんな楽しそうでよし。秀勝さんなんかあの歳であの長台詞だし、未だにいろんな作品でてるしスゲエよなあ。

ルパン三世・22話。レベッカさんはご退屈。世間じゃこんなにちやほやされてるのに、執事もルパンもみんな私を子ども扱い。ああもうやってらんねー! というまあそんな話である。子供とオトナってことで対置されてんのがルパンたちなんであるが、次元との部屋掃除対決という実にしょーもない理由で銀行強盗やってたりする一方でレベッカのアクションエスコートもやってのける、というこのおっさんを一般的なオトナにしちゃいかんかもしれん。ま、かっこええわなルパン。今回はクリカンの「エエ声演技」が聞けてよろしかったですかね。

何から何まで頼れるスーパー執事さんは苦労人ではあるが、レベッカに対しての関係性は多少過保護気味ではあったのだろう。それが執事ってことでもあるんだけど、ラストんとこでワインを差し出す辺りはいくらか対等な雰囲気にもなったってことでしょうかしら。…あとレベッカさんの犯行予告ビラ、アレにあったキスマークは誰のだろうね。いやレベッカさんのはそうだけどアニメの素材制作上として。おっさんアニメータだったらバカでエエと思う。