おそ松さん/ルパン三世

おそ松さん・18話。アバンにじょし松さんをちょっとあしらい前菜とする。そしてメインディッシュはおそ松さんオールスターキャストによるチキチキマシン猛レース。コメディアニメとなれば定番のモチーフだが(レーダーの辺りとかまんまだよね)、ことこのアニメとなればいろんな期待をしてしまうところであり、そして前回と同じ文章を書くが、その期待は恐ろしいことに裏切られない。

序盤中盤はまだ辛うじてワッキーレースの定番ラインを押さえつつのギャグ連打。各登場人物の性格をシッカリと捉えたギャグが見事でして、特にトト子ちゃんとデカパン/ダヨーンコンビの立たせ方が素晴らしい。「本気出したおっさんほど怖いものは無い」っての、あの絵面見るとそらそうだろうなあと思います。そして後半は怒濤の展開とすごい作画(原画陣すっげえ豪華)。チキチキかと思ったらマッドマックスになって人類補完計画と化す、という…何でしょうねこのポストアポカリプスなレースアニメ。このエスカレートと本気のいい加減さはスペースダンディとか思い出す。いやあ、呆気に取られて見てましたよ。堪能しました。

レース実況に何故か古川登志夫杉本清っぽく、かつおそ松さんらしい投げっぱなしギャグコメントが非常にマッチしててよろしい。一番のもうけ役はひょっとしてこのナレさんじゃないかとか思ったりした。「おっと、ここでおそ松が死にました」じゃねェですよ。あとレースの結果により主役は聖澤庄之助に決定し予告でもそういうことになってました(予定)が、これもダンディ思い出しました。折角だからマジで聖澤アニメを作っていただきたいと思うが、無理かしら。

ルパン三世・18話。始まりの晩餐ってことで、ルパンご一統に加えてこのシリーズのレギュラー含めた9人を総出演させての前フリ話、ってな感じ。レベッカやニクスはともかく、MI6ボスであるギボンズさんがここに居るってのがいささか違和感があり、それだけに彼には何かしらの物語的なシカケがあるのかしらんとは思う。いやまあ、最終的に道化な役でもそれはそれでおいしいとは思いますけどね。

ワケが判らないまま呼びつけられ、イタリアンの特製コース料理を供され、それをルパンがいちいち解題してゆく…という妙に芝居がかった演出はちょっと面白い。少々台詞の量が多いキライはあるが、ルパンって確かにこういう衒学的な要素もあるっちゃあるよね。

どうやらラスボスでありげな再生ダビンチさん。この辺の復活シーケンスはアリネタっちゃアリネタだけど、最近だとバキで見た。伝説の万能天才という属性は、確かに「何でもアリ」なラスボスとしてはうってつけのキャラではありますな。鏡文字ネタまで拾ってくるのがいいよね。