往けよ己の道を

●帰り道、駅の乗り換えで前を歩いてた小学生の男の子がどうも暗い。うつむき加減にとぼとぼと歩き、後ろから見るだに何というか…「落胆のオーラ」がものすごく出てるっつーか、なんかあったんかいなと他人事ながら気にかかる。横を通り過ぎるとき、何かぶつぶつとつぶやいているのが聞こえたのもその印象に拍車をかける。なんか悩んでんのかなあ。

…と思いつつ通り過ぎた彼をちらちら見てると、しばしして「よし! これで行くか!」ちうて顔を上げ、活力ある表情で走り出してワシを追い越して去ってった。…何だったんだろうね。怒られることやらかしたんで言い訳考えてた? 何か学校の演劇的なことで練習してた? これから意中の人にコクハクすんののシミュレーションしてた? まあ何にせよ、一連の流れがマンガっつーかドラマっつーか、って感じだったのがよろしかったです。お前今、すんげえ主人公してんぜ。まぶしいぜ。