おそ松さん/ルパン三世

おそ松さん・15話。初っ端は前回のラストに引き続きかなり濃度の高いコントネタ。面接会場に十四松が来る、というオイシイシチュエーションを完璧に生かし尽くした、ノリが良くて品の無いギャグの連鎖が心地よい。なんかケツだけ星人のパロだけちょっと異質だった気はするがまあよし。あとまあ、もう慣れちゃったとは言え、あんなけキレイにいろんなパターンでツッコめる神谷の兄さんはやっぱスゲエなあと思った。瞬発力が高いよね。

あるある極まりない(んだろうなと想像する)再度のじょし松さんネタを挟み、後半はチビ太と花の精のビタースイートおとぎ話。とは言えそのまんまエエ話にするはずも無く、ここに意地悪爺さんの猿真似っぽいテンプレを重ねて全体の印象を台無しにするというこの作品ならではの構成。その餌食になるのが毎度のカラ松兄さんなのだが、今回のあまりに悲惨な過程に対し、いつもならスルーしてるはずの兄弟たちでさえ心配して気にかけるという、そんな念の入ったバッドエンドぶり。…オチも何もなくただバッドエンドという、それ自体がオチになってるという…オイシイというべきかなんというか。…なんかこれ、マンガにちゃんと元ネタ話があるそうですね。アカン目に遭うのをイヤミからカラ松にシフトしたそうだけど、うん、てことはそこまでキャラが確立しちゃってるんだねカラ松さん。良かったね! ね!

ルパン三世・15話。ルパンの高校教師の巻。ネタとしては結構定番、どっちかっつーと人当たりは柔らかい方の本作ルパンとしてはそれほど違和感も無い。止むを得ず悪事に加担してるヘッポコ教師カルテットにもうちょっと見せ場みたいなヘボエピソードがあると良かったな、と思った。あの何をやるにしても正直すぎる教頭とか、まあこういう人柄だから他がアレでも教頭になってんだろなーと思わせてくれるしね。

マクガフィン(と言うにはちょいと影が薄いか)としてクレオパトラの心なるダイヤが出てくるが、これの元ネタ何だろうね。「所有者の心変わりを促す」という妙なギミック(いやこれはルパンの推測ではあるけれど)は物語のメインではないにせよ、なんか面白い使い方できそうなネタなのでラストに捨てっちまうのは少々もったいなかった。あるいは不二子さんが何らかの心変わりを…ってこの人は元からそういう人だった。じゃあ結構正しい人の手に渡ったってことですね。うん。