神様ドォルズ/タイガー&バニー/セイクリッドセブン/青の祓魔師

神様ドォルズ・3話。Aパートは主にウタオさんオンステージにて、キッチャテンのバイトにてドジったりプンスカしたり客引いたりするのを賞玩する話。まあテンプレっちゃテンプレのエピソードであり普通にかわいらしいのではあるが…横でお相手してるヒビノさんの巨乳が無言の圧力(当り前だ)すぎてなんかすごい。えろいの美しいのといろいろ表現はあるだろうが、まあ、すごいってのが妥当だろうか。いいけど。


Bパートは再来襲のアキさんと、それに付随してやってきたムラの影。新キャラとして登場すんのはグラサンのコワモテ兄さんとヤサグレ気味のガキの人の二人であるが、なんちうかその、このムラの能力者は基本的にギスギスしたヤな性格じゃないとダメな決まりでもあるんだろうか、っちうね。いや謎のキャラで引っ張る時の常套手法であり別に不満はないけれども。


柄の悪さではアキさんが最右翼なのだけれど、この人の場合はキョウヘイさんを自分のステージに引き込もうとする意志の方が大きいか。ある程度は座敷牢生活で歪んでしまったのだろうが、案外この「恭平さんへの執着」が心理的な弱点になるのかもしれん。…再開時のアキとキョウヘイのお二人さん、結局能力者バトルにはなるんだけど、おまえくせーな風呂入れよ腹減ったんならハンバーガー喰えよ、と案外フツーにお付き合いしてるとかね。過去はちゃんとした付き合いだったんだろうな、っちう片鱗が見える。


…あとはまあ、沢城姐さんがアキさん拾ってっちゃってそれからどーすんのよ、というね。お互い我の強いキャラ同士だが、大丈夫か? それとも餌付けられたりしますかね?


TIGER & BUNNY・17話。虎徹っちゃんの里帰りの巻。自らのスーパーパワーが衰えてゆくのを感じた彼は、何を求めるでもなくとりあえず家族に会いに行く。母と娘と兄と、それから数年前に亡くした妻と。「今後の身の振り方を考えろ」という旧友の言葉と、家族たちの姿を見てタイガーさんは決心する。そうとも、俺はヒーローであり続けるさ。…家族のための、ね。てことで、現在のヒーロー職を辞する彼であるが…というね。


一つの決心としてはかなり妥当な、…そうねえ、これが物語中の別の登場人物のものならばよい落とし所であるけれども。勿論こてっちゃんは主人公であるので、まァそういうワケにはいかんだろうなあ。彼がこの決心を翻意し、衰える力を振り絞って(あるいはそれを克服して)みんなのヒーローとなるための理由はなんだろうか。多分、バニーさんがらみのことなんだろうな。


最後んところでサラリと楓さんもネクスト能力者であることが出てきましたが…軽いな! 使った方も知った方も! まあこういう軽い描き方の方がストレスは少なくてよろしいけれども。あとあの「オリエンタルシティ」ってのは何か意味深だな。無論判りやすさ優先の設定なんだろうけど、あの近辺の人々はリトルトーキョーとか中華街とかみたいな、あんな場所に出自とともに固まって生活してんのがデフォルトなのかしらん。


セイクリッドセブン・4話。研究所を脱走したダークヒーローだの怪しげで華美な所長だの、そんなマジっぽい話はどっか行っちゃった状態で本日は学園祭である。理事長としてはじめての大仕事ってんで張り切るルリお嬢様だが、そんなところにやってくる悪石さん。折角のわくわくお嬢様を邪魔してはならんのでコッソリ悪石退治に向かうカガミ執事とアルマさんであるが…というお話。


実に割とどうでもいい楽しげな話であり、敵も弱けりゃ筋もユルいごく真っ当なフィラーエピソード。まだ4話って時期なのにもう照れたり何だりのラブコメギャグを繰り広げるお二人さんとか、もうそういう感じで楽しんでってね! っちうノリが判りやすい。…ま、ちょっと気の利いたシリーズ構成者だったらこの軽い回にもちょちょいと伏線を忍ばせたりしてるんでしょうけどね。別にそれはいいや。


オチはお嬢様が飲んでたドリンクが実は…っちうとこだけど、もうあんなけ飲んでたら何用のどんなドリンクだろうと体に悪いよ。鼻血出るよ。あと岩石倶楽部でやってた映画、「ドキュメント・石の24時」ってのはどんな前衛芸術映画だ。ウォーホルの「眠り」みたいなの?


青の祓魔師・15話。何とか課題をこなして戻ってきた塾生の皆さん。中途でお互いの信頼を確認し、関わりあいの大切さを感じたリンさんたち…ってことは当然、リンさんが感じたようにその絆は試されることになるのである。上記の信頼は「サタンを斃す」ということに対するもの。ならばリンさん自体がサタンの胤であるならば、どうなるか。アマイモンの襲来により、しかしリンさんはサタンの力を使うことを選択する。バレてもええわい、隠すのは苦手だ。これで彼らの関係は…どうなるか、というね。


とまあ主人公の秘密がみんなにバレてしまう、てな定番話なんだけど、リンさんの度外れたパワーの解放ぶりを示すバトル作画がかなりダイナミックでして、おーすげーすげーと感心してました。…いつもよりちょいとアバンの「これまでのあらすじ」が長かったのは、この大芝居にリソースを割いた結果かしらね。とまれ、エフェクトも動きもハデハデな画面はとても楽しうございました。


反面お話の構成はちょっと甘いかな、って感じ。吸血蛾の妨害をかわしつつお化け灯篭を取ってくる、っちうサバイバルテスト描写にどうも余分なとこが多くて切れ味が鈍い。語るべきこと盛り込みたいことがあんまし整理できてないように見えちゃうのよね。原作からしてそうなのかどうか、判りませんが。あとどうでもいいけど、このアニメにおけるベヒモスさん、ちっこいなオイ! 名がすたるぞ。