残響のテロル

残響のテロル・6話。ハイヴさんの登場により、状況の主導的立場を明け渡しちゃうスピンクスさんお二人(+1)。一連の事件をゲームと称し、愉快犯的で現実感の薄いハイヴさんの行動パターンであるが、さて彼女の本来の狙いは何だろう。一皮二皮むいてみればスピンクスたちと共通の根を持ってたりする、のだろうな。この関係性にどこまで食い込んでゆけるかがケーサツさんたちの性根の見せ所でしょうか。けっぱれ柴崎さん。

とまあ状況的に柴崎さんご一統の立場はどうも不利であり、まあ職務の都合上受け手にならざるを得ないからしょうがないんだけど、それにしても彼らのドラマの「泥臭さ」は多分意図的に盛ってある感じはしますわな。上層部に行動を禁じられて「じゃ昼飯喰ってくる」とその場を抜け、柴崎さん一人でスタンドプレイに走ろうとしたら「アンタだけにカッコつけさせませんぜ」とやってくる同僚刑事っつー辺り、もうはみ出し刑事モノのテンプレである。…意地の悪い脚本なら、そんな連帯も努力も結局幻想でしたで終わったりもするだろうけれど…どうでしょうかね。

今後は状況の主導権をハイヴさんからどこまで引き剥がせるかがスピンクス、あるいは柴崎さんたちの目標になるのかしらね。今んとこは空港を舞台に巨大チェスをやらかそうって状況であり、マスターマインドは相変わらずハイヴさんですけれども。けど何やね、実際あのフェイク犯行声明文はいかにも今までと風合いの異なるものであり、実際にコレがお出しされたら世間的には素人探偵どもがあれやこれやの大騒ぎではあろうなあ。あとキャスト欄にハイヴとあったから「巣」だと思ってたけど(組織名もネストだしね)、ひょっとしてこれFiveのことでもあったりすんのかしら。っぽいね。