ジョジョ/ガンダムUC/コンクリート

ジョジョの奇妙な冒険・2話。OPとEDが付いた。3部までと比べるとやたらとポップで、4部の雰囲気によく合っていると思います。んでまずアバン、アンジェロの所業をボカシもせずキッチリお出ししてくるとはちょっと思わなかった。少年を強姦殺害し性器を柱に釘で打ち付けて逃亡、とか地上波でやりますのんな。荒木先生はこういうとこあるってのは判りますが、アニメスタッフも本気ではある。

本編はそのアンジェロの退場まで。反吐の出そうな性格とよく回る頭を持つ犯罪者、ってのはジョジョ敵役の定番ですが、その典型例としてよくまとまった(?)キャラである。初っ端一発目なのでそこまで深化してはいないが、この作品と登場人物がどういう方向性のものなのかは過不足なくご提示でけているってとこですな。…どうでもいいけど、新聞も「アンジェロ死刑囚」って見出しなのな。覚えてないけどこのスタッフなら原作からそうなんだろうなー、という信頼感は持っております。

さて次回は…おお、早速虹村兄弟でしたか。そうかこんなにさっさと出てきてたんだなあ。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・2話。お嬢様と少年の逃避行はそんなに長くは続かない。それは状況がそうさせてくれないってのもあるし、そもそもお嬢様が別に逃避行を目的としていないってのもある。…まあ、このオードリィさんってのはミネバさんでしょ? ならあのお父んの血ィを引き継いでんだしなあ。実際この人の割り切りと胆力は、その片鱗だけでも確かに太いっぽい。すがるようなバナージさんに「必要ありません」と伝えるあの言い方、切り捨てるというよりはズンと重いものを置くような、ああいうキャラ作りは上手いなと思う。

てことで、まだガンダムには乗りません。これは多分元がOVAだからのペース配分なんやろね。今時の30分枠アニメとしてはちょいとじらせ過ぎだけど、まあしゃあない。とりあえずはおっさんたちがしんねりむっつりしたやり取りしつつ、武力は武力で別レイヤとして発生しているとまあ、そんなオトナの世界ですね。…「顔の見えない"連邦"」と「悪役っぽい"ジオン残党"」、それに「もって回った"ビスト財団"」の三つ巴という図式は、パッと見ィで既にめんどくさい空気感満載ですもんな。

あとは今んとこすっげえ負けヒロイン枠っぽいミコットさんがどう関わるかやなあ。このまま負けっぱなしで退場ってのも考えにくいが、ひょっとして敵にでも回るのか? ありそうでやだなあ。

●新番組・コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG。前期コンレボを受けての2シーズン目である。相変わらず時系列が入れ替わりキャラの立ち位置も頻繁に変わるのでなかなか読み取りづらいが、それでも「あの」ジロー先輩が柴刑事に対して妙に砕けた感じで接し、されどその背景には重いものがありそうな…という意表の突き方はらしいなと思う。超人課の面々はどうも立場弱く、自作自演での作戦にもどこか縮小再生産的なしみったれた雰囲気があるのは辛いところ、ではある。

今回ゲストは銀河警部・ワシズさん。山寺宏一声の宇宙の正義人だが、彼の割り切って揺るぎない正義観はどうも不穏である。特に似たところのある柴さんにとっては心穏やかならぬ存在だが、結局直接的に対立することになる。いや、単純に対立するのではなくて同化しようとする、というか。ラスト、ワシズさんの正義回路を手に入れて迷いのなくなった柴さんは、しかしどうも不安定な様相を身にまとう。畢竟正義というラベルをどう扱うか、ってのがこの作品のテーマの一つではあるだろうな。

てことで、やっぱしめんどくさい作品ですね。ええ、お付き合いさせていただきます。