オルフェンズ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・7話。追っかけてきたマルバ社長さんはともかくその相方が問題、それは名瀬・タービンタービンズというヤクザな組織。されど彼らは鉄華団の目的であるテイワズの直参(!)であり、これはピンチであると同時にチャンスでもある。さあこの瀬戸際でどうする? 無論バトルだ! というお話。

流れ的には今回のバトルは無くても一応話はつながるだろうし、ロボアニメとしての必要条件っぽいシーケンスではあったけれど…いやあ、このバトルシーケンスはというか「も」というか、実に面白い。プロの戦闘集団っぽいタービンズのお姉さん方になんとか喰らいつく主人公サイド、どっちも手加減してらんねェ状況下で「もうダメだ!」ってな瞬間にコミュニティレベルで和睦成立、というねえ。ツインテ姐さんは「不完全燃焼」と言うけれど、盛り上げるだけ盛り上げといてのこの落し方はヒキとして非常に上手い。

何よりこのタービンズ、一癖ありすぎな優男にあとは全部お嬢さんという極端な構成の上に、アタマが鳥海浩輔でその下が田中敦子日笠陽子という「あ、こりゃ強ェわ」という説得力。ミカもともかく、アキヒロさんが死ななかったのが奇跡とも言えましょう。上で「バトルは無くても」と書いたけど、こうしてすっごいお人たちですよ、同盟の意義は満点ですよとちゃんと提示できるのならばバトルの意味も充分にあるワケだ。うーん、面白ェなあ。

ミカさんたちがカタパルトで戦場に出るシーンのBGM、ホルンか何か太い音がエエ感じに旋律のフックを作っててかっこいい。ワシのようなあまり音楽に素養のない人間でも、こうして音楽に「顔」があるとありがたい。…あと何だ、タービンズの青っぽい寡黙なお嬢さん、名前がアジー・グルミンと言いますのんか? ひょっとして味・グルタミンってそういうことですか? UMAMIですか?