アルドノアゼロ/レコンギスタ

アルドノア・ゼロ・21話。火星と地球の主人公、程度や質の差こそあれどっちもそこそこの難局にさしかかっている状態。まず火星のスレインさんはホンマモンとパチモンの姫様たちに裏でのゴニョゴニョがバレてしまったので「どういうことなの」と問い詰められている。…いやまあ、話の実際は戦争の趨勢を左右する「国の象徴」レベルでのごたごたではあるんだが、それと彼ら個人レベルの関係性が不可分に融合してんので、見た目はなんかめんどうな修羅場である。しかしスレインさんは「もうあんたらはワシの野望に必要じゃないけん」といなすのである。ま、実際の感情は意志の下に封じ込めた状態ではあるんだろうけどね。

一方の地球側イナホさんたち、三騎士同時攻撃という猛攻に「とんち」で何とかせんならんのである。電撃・透明・分身と、カームの言うようにお前らニンジャかいなってなもんであるが、計画を修正しつつもちゃんと撃退しちゃうイナホさんは大概ではある。しかし最後の分身攻撃に「こっち側全員のトリガーを彼が一元管理して一斉射」というゴリ押しをやらかしたために更に負担がかかってしまった状況。おまけに鬼っ子であるデウカリオンは本部に厄介払いとばかりに宇宙へ向かわせられ、どうにも生き残りが微妙な状況。ま、宇宙に来たことでスレイン/イナホの直接対決の舞台は整ったってとこでしょうけどねえ。

てことで、スレインさんは対外的な立ち回りと本人の精神性の綻び、イナホさんはイナホアイによる過負荷問題、とそれぞれにヤなフラグが立っているってとこっすね。ここにラスト、クルーテオ卿の息子さんが登場してきてさあどうなるか。今んとこは割と素直なお人っぽい感じだけど…さてねえ。ま、どのみちメデタシ々々な大団円にはならんだろうけどなあ、

Gのレコンギスタ・24話。地球衛星軌道上でやはり各勢力混戦模様…っつーか、手探り気味に停戦交渉しといてあっと言う間のなし崩しに戦いになってしまうアメリアとドレットの艦隊がもう、実に生っぽくてエエなあ。そこに横槍を入れて状況をかっさらおうとするのがジット団とマスクの混成部隊、その切り込み役としてのバララさんである。ノッケからマニィに対して軽く遺言じみたこと言うたりして、あーこれはヤバいなーと思ったらやっぱし撃破されてしまった。チラッと脱出艇が映ってましたか? でも助かったかどうか。ベルリサイドではグシオン父ちゃんがこれまた退場、宇宙服着ようとしたその瞬間に娘の目の前で宇宙に吸い出される、ってのはなかなか辛いな。あとついでにドレットさんも、正調爆破死亡描写で死んでましたっすね。まあこれは割とどうでもいいや。

今回はとにかく、バララのユグドラシルのゴッツい暴れっぷりだろうなあ。ピラミッドみたいな形で何でユグドラシルなんだろと思ったら、大出力光学兵器がそのまんま樹の形というぶっ飛んだマシン。これ一基で艦隊二隻分を撃破するんだからそら怖いよなあ。ただまあ、バリアも迎撃もいけるとは言え、実際はこれ随伴MS付きで運用した方がよさそうだ。一緒に出てったったらエエのに、マスクも冷たいよね。知らんけど。

そのマスクさんはここで、ベルリ生徒に対する鬱屈と屈託を初めて言葉にするに至ったと。判りやすい敵対描写をあまり入れず、何となくそうだろうなって雰囲気に持ってくってのは富野らしいなとは思う。何とか仲を取り持とうとしてるマニィさんが健気だけど、まァ…そうもいかんよね。あとマスクさん専用っぽいMSカバカーリーもお披露目。黒くていかつく、これは良い感じのライバル/ラスボス機体であり期待である。カバカーリーって「カーバ神殿」と「カーリー」なのね。クンタラの起源はインドってこっちゃろか。あとカーバは現在んところイスラムだけど、カーリーと一緒の名前にしてエエのかな、ってワシそんな詳しくないから置いとこう。