蟲師/レコンギスタ

蟲師 続章・15話。やんちゃすぎる少年と生命の糸のお話。今回も蟲というよりは蟲的な世界の理が人の生活に及ぼすアレやナニがメインですな。産後の肥立がちょいと悪かったことが、何故か生命の「妖質」を引っ張り出すことがデケるようになったという。それ自体はともかく、お子さんからその糸を抜いちゃったもんだからさあ大変、というのが真相であると。…過去の不思議な出来事と現在の状況を結ぶのが光の衣、天女伝説を基にしたネタってのがちょっとキレイよね。蟲師って「あ、これって元ネタがこれやな」と感じることがちょくちょくありますが、今回のは天女の衣と幽体離脱と疳の虫との三題話、って感じですかね。

しかしまあ、他の人から見たら確かに、見えない糸で見えない衣を紡いでる体の弱いお母んってのはちょっと物狂いですよな。生命感と元気の話ではあるし美しい自然の描写もあるしほんわかエンドでもあるんだけど、この辺の描写は割とサイコホラーっぽい雰囲気があって生々しかったりした。その後結局子供の生命力抜いちゃうワケだし、ちょっと怖かったりね。うん。

途中疳の虫のシーン、ギンコさんの「おかしいな?」ってのが気の抜けた演技でおもろかったっすね。この作品、重かったり陰鬱だったりすることも多いけれども、こういう絶妙なトコですうっと雰囲気を抜いてくるのがらしいなあ。

Gのレコンギスタ・9話。宇宙からの脅威ってのがホンマのことならば、そらそれで力を合わせないとならんよな、ってことである。ベルリさんはメガファウナをキャピタルにツッカケてって、法皇様と話しよやないかと結構ムチャな作戦に出てくる。途中アーミー(まあマスクさん)に襲われたりガードと合流したりして、なんとか法皇様んとこに来たものの、なんかどうもはぐらかされ気味の上にクンパ大佐がやってきて…っちうお話。いかにも腹に一物のクンパ大佐のおっさんが当面の黒幕っすかねえ。

今回もマスクさんはいろいろと面白い、っつーか脱出システムが無いっぽいエルフから体一つで空中ダイブしたシーンが面白すぎた。本人からすりゃ生死の瀬戸際なんでしょうけどねー。いちいち新キャラのバララさんを呼び立ててんのが余計におかしい。はじめ何でバナナ連呼してんのかと思ったよ。一方でMS同士のバトルはやっぱおもろい。エルフ・ブルックのきびきびした変形がかっこいいね。あと、巨大戦艦やロボと自然の対比が最近の富野っぽい。冒頭、アーマーザガンが去ってった先に暗雲と雷を置くとかもその伝ですなあ。

割とどうでもいいことかもしれんが、固有名詞のそこここに悪魔がらみの単語をつっこんできてんのは何か意味ありそうでなさそうで、ちょっと面白い。ザガンとかグシオンとかジャハナムとか…まあ最後のはジン・ジャハナムの名前が残ったってなネタかもしれんけど。