スペースダンディ

スペース☆ダンディ・8話。初っ端から「アンドロメダっぽい銀河」とかなんとか、どうにもゆるゆるっちいセッティングからスタートする話であり、全編通して見ても割と行き当たりばったりな感じの話であり、信本敬子ってビバップとかでしか知らんけどヘンテコな脚本書くヴェテランなんやなあ、とまあそんな話である。そうねえ、ノミとライカ犬ブラックホールの三題噺みたいな? まあそんなん。あとアレやよね? ミャウが見つけたあの冷蔵庫と謎生物、あれビバップに出てきたやつやんね。信本繋がりかしらん。

あれこれバタバタして舞台の星が崩壊、あー今回も爆発オチかしらと思ったら逆方向の「重力崩壊によるブラックホールオチ」という新たな投げっぱなしオチを開拓してったには割と笑う。結局ワープに何の支障もなく、何やねんそれもう、という気分はこの作品らしい脱力ぶりではあるな。けどまあ、ゾンビや菩薩やサーフィンに比べると少々弱いだろうか。比べる対象が悪いっちゃそうだけどさ。

ほとんど必然性も無くやたらとエエ声のノミ宇宙人に小山力也、こちらは健気なかわいったらしさに結構必然性があるライカ犬に藩恵子、と毎度ながら豪華な配役。藩恵子は久しぶりだなあ。今はお嬢さんがグイグイ頭角あらわしてきててよろしいことでございます。まそれはともかく、このライカ犬とのちょいとおセンチなシーンがなかなかの抒情でして、だからこそ後半のノミ星人と重力崩壊のしょーもなさが余計に生きるというものだ。つーかゲル博士はよう死ぬなあ。ミャウよりも死んでんのと違うか。