おそ松さん/ルパン三世

おそ松さん・16話。Aパートは…ええと松野松楠? 何これ南方熊楠のパロディ? と思ったらマッドマックスだった。しかも絵柄は旧い方の北斗の拳アニメのテイストをできる限り再現してたりして細かい。その上内容と来たら例のF6がぬるっぬるのぐっちょんぐっちょんになって世界のぺペローションを救うという、うんまあ、控え目に言うて気の狂った話。おそ松さんは結構お姉様方に人気があるコンテンツになったってことでその辺も茶化しイジリ倒していくってことかー、相変わらず責めて…もとい攻めてんなーと思ったら問題はBパートの方だったという。

…一松事変ってことで一松がカラ松の服装をうらやんで痛いファッションしたりして、それをおそ松兄さんに見られててんやわんや。これだけでも相当あざといのだが、そこにカラ松本人が絡んできてもうあざといの2乗というか。今までも「中身は結構フツー」ってのはやってきたけど、ここまで巻き込まれコメディの主役が似合うともうただの少年主人公である。…カラ松のモノマネしてる辺りが何となくルルーシュだったなー。そういやおそ松兄さんはスザクさんか。どうでもいいけど。

ていうかよく考えたらこれ、おそ松兄さんの視点からすると「カラ松が自分に襲い掛かってきてそのあと一松を襲ってた」って状況なんだよな。カラ松やっぱビンボ籤キャラやなあ。あとは予告の十四松さんがひどすぎた。予告にも何にもなっていない! 意味のある言葉喋ってる時間より「ボエー!」言うてる方が長いじゃんか! すげえなもう。

ルパン三世・16話。ルパンの休日と題された日常話、ショボいお宝仕事というかぶっちゃけお犬様の護送というそんな話。いかにもスライスオブライフっぽいサブタイだけあって、野郎ども三人の実にどうでもいい会話のノリが悪くない。こいつら揃いも揃って人外に足を踏み入れてる程の超人的技量持ちなんだけど、しかしこういう会話させるとやっぱ似合うっちゃ似合う。もう少々中年寄り(宮崎風)か、あるいはハードボイルド寄り(大隅風)かの極端に振ってくれるともっとありがたいけどもね。

少々ヘボ気味な事件はヘボっちくものんびりとしたオチが付いて平和に終わる。五右エ門さんがいかにも外国シェフが作りましたってなスシを前にして「思てたんと違う…」と落ち込んでんのがすげえかわいかったですよ。あとあのざァますっぽいご婦人(何故か名前がアヴォガドロ)、誰かと思ったら勝木真沙子ですかいな! どっちかっつーとサバサバっとした美人のイメージが強いので、こういうもっちりした濃いキャラやられるってのは意外でした。やっぱ上手いな。