ノブナガン/弱虫ペダル/サムライ

ノブナガン・3話。えーと、とりあえずこの組織のカナメは偉人遺伝子・イージーンと英雄武器・エーユーボールということらしい。うむ、こういう真正面のダジャレ設定は割とキライではないぞ。とまれ、信長さんの能力もて異星侵略者と戦う意志を固めたシオさんではあるが、まだその技能は素人同然、信長ブーストを除くと全くのへなちょこお嬢さんではある。そこでまず即席とはいえ訓練開始と相成るワケで、その教官として登場するのがロバート・キャパのおっさんでして…という話。

まあその、史実のキャパは割と複雑な事情を持ってはる方なんやけど、その辺はふわっと「テンプレとしての偉人」みたいな雰囲気で捉えるべきではあろうかね。戦場カメラマンとしてまずみんな知ってるところのお人、ってことで訓練教官の役割を当てられたってとこだろうか。にしてもちょっと不思議なキャスティングではある。完全な戦闘者ってワケでもない彼の性格が、のちのち何らかの布石になってきたりすんだろか。まいいや。

やたらと銃を撃ちまくる状況からスナイピング能力を研鑽する方向へと歩を進めるシオさん。派手好きな信長としてはちとものたらんとこもあるでしょうかしら。んでまあその研鑽過程で各国の兵士たちと仲良くなっていくのですが、あーこの和気藹々ムードはやがて死んでゆく未来へのネタ振りやろなあとか思ったら早速そうなりました。伏線回収がテキパキとしててよろしい。あとシオさんは如例の兵器オタな発言を繰り返しているが、ハリケーンと聞いてまずバリケーンを思い出すってのはその…オタというより何だ、ひょっとして結構トシ行ってたりするんと違うか? オバハン違うか?

弱虫ペダル・15話。小野田クンはマナミさんとの邂逅によってある種の情熱をかきたてられている。今までは鳴子・今泉たちについていきたい、並んで走りたいと思っていたところへ、インタハイ出場という大きな目標が乗っかってきたワケだ。確かに気弱でどこか淡白な小野田さんにとって、こういった「執着」ってのは勝負の上で足りなかったものかもしれない。そしてその意思をちゃんと受け止めて返してくる鳴子今泉のお二人は、やっぱ基本エエ人やねんね。

さて、そんな意志の前にやんなきゃならないことがいくつか。まずは目の前の2年生コンビを下さなきゃならぬワケでしてね。まあその、その先に3年があり更にインタハイ出場もある状況下、このコンビはどう見てもゴールに向かう前の中ボスとか…そういう印象になっちゃうのは仕方がないが、それでも結構な強さとトリッキーさを兼ね備えた面白エピソードになってたとは思う。…今泉を足止めするために、自分がいかに凡人でお前がいかに恵まれた天才か、ってなダウナー話を使うってのが策士っぽいよね、手島センパイ。

先週に比べて登場人物が多いおかげか、風景含めた見た目の単調さはあまり気にならないレベルではあったな。てかこれ、この合宿は同じコースぐるぐる回るだけだからいいとして、実際のレースとなったら結構な背景設定が必要となりそうだ。スタッフ割と大変やね、これ。

サムライフラメンコ・13話。四天王を倒したら64軍神が出てきて、それらは256将軍の一であるという、まあその、好きにしたらエエやんという状況のビヨンドさんたちである。計算したら65536名の敵怪人が居るという、何だかコンピュータとかでよく聞く数で押し寄せてくるらしい。そうなってしまったらこの世の終わり、サムメンさんたちはどう戦う…ってなんか知らん、どうも政治的なお話になってきましたよ? これはこれで胃が痛いことでありますなあ。

てことで、圧倒的な敵の来襲に対してシェルター作戦を立案する上層部。しかしその人選が問題、サムメン一人に対し五人しか救いの人数は割り当てられない。誰を救う? 誰を見殺しにする? サンデル教授の授業じゃないが、そんな割り切った行動なんか出来るはずもないハザマさんではある。んでもってこの局面でまたもや失踪してしまうカナメのおっさんはどうしたものやら。直前にすっげえエエこと言ってるだけに余計にかなわん。「あとはまかせた」じゃありませんよ!

割と衝撃的な選択を迫られた5サムメンたち、各々のドラマが何となく感じられるちょっとしたシーンの連鎖がいいっすね。今までワシら視聴者は彼らヒーローのヒーローとしての一面だけしか知らなかったワケで、その上でこういう人間っぽい「絵」を見せられるとちょっとドキリとしてしまう。あとピンクの人は何ゆえそこまでカナメさんが気に入っておるのか。あとフラメンダイヤさんはほとんどゴトーさんの精神的な愛人ですよな。メールの彼女については…うん、もう、あまり触れない方がエエのだろうかしらん。