ぎんぎつね

ぎんぎつね・5話。承前、素直になれないサトルさんとハルさんの二者と、マコトさんのお節介と、あと銀ちゃんのちょっとした手助け。やってることは勘違いからの別離→考え直しての再開という定番のメロドラマなんですが、まあ相手が神使だしいろいろと面白いフレーバ付けができるってこってすな。口は悪いしサトルにべったり、まるきりお子様のハルさんだけどその齢は八十余。…既に先代たちの死を看取ってきた子供の人外、ってだけでも興味深い。つーかハル様、お嬢さんだったのな。てっきりショタさんかと思ってましたよ。そらマコトさんも間違うよ。うんうん。

内罰的で理性を先に立たせようとして上手くいかないサトルさんと、外交的で何よりその場での感情が出てしまうマコトさん。好対照でありお互いに無いものを認め合うこともできる組み合わせではある。そんなマコトさんが珍しく先のことを心配しているところに、お前らしくもないな人間ってのァ成長してどうにかなることもあるだろ、と言葉を垂れる銀さんはエエお兄さんである。でも、ま、てことは先々まだドラマはあるってこったよな。サトルさんにはどうか一つ健全に成長してっていただきたいものである。

しかしまあ、酒飲みながら見てたせいか、上記の如くのメロドラマに涙腺刺激され気味でなかなかクるものがあったりした。離れた二者の再会というクライマックスよりも、彼ら二人が過ごしてきた記憶の積層である回想シーンね、こっちの方が個人的にヤバかった。オトナ帝国のひろしの回想シーンもそうだけど、こういう演出で涙もろくなるってのは単純に加齢によるおっさん化やろなあ。