ぎんぎつね

ぎんぎつね・6話。マコトさんちに居候することにはなったものの、まだどうもぎこちない所のあるサトルさんである。これまでの経歴から彼は他者との間に壁を作ってしまいがちであり、自覚はしているがなかなか一歩を踏み出せない。まあ、サトルさんほど極端でなくても何となく判るよね、そういう孤独さ。その「天岩戸」をこじ開けるために天が持って寄越したのが女の子三人組でして…っちうか、女子会に一人だけ野郎として放り込まれてもそら困るよな! それまでそこそこシリアスな雰囲気だったのが、ユミちゃんたちにふすま開けられたカットの「あっやべえ」ってな表情がどうにも可笑しい。困るよな!

てことでまあ、サブタイどおりその「表情」がモチーフ、サトルさんの境遇と心境の変化がウソ偽りの無い表情として表に出てくるまでの話。前半におけるマコトさんたちとの食事シーンとか、髪やカゲによって隠されたサトルさんの目の描写がまず判りやすい。この辺りのシーンはごく僅かな会話の無い時間を挟むことで、サトルさんの不活性な雰囲気を醸し出してて妙な気詰まり感があったりする。上手いよね。そんな彼が上記の女子会乱入により、まず怒鳴ることで感情の堰を切るという流れ。ま、これから先もまだ障害はあるだろうけど、まず一歩は踏み出せてよかったね、というこっちゃな。ハルさんも複雑な感情ながら、今は喜んどきなさい。

女子会三人組のうち、感情的にストレートなユミさんはともかく…船橋さんってマコトさんのお父さんが目当てのオヤジ専だったんスか…。それはまた難儀な性癖ではあるなあ。ひょっとしてこれも家庭環境に遠因があったりしますか? どうなんですか? そういや船橋さんとお父んってばリューコさんと鮮血のコンビだったっけ。偶然ながらおもろい取り合わせではある。