●ストライクウィッチーズ6話。リトヴァクさんとユーティライネンさんの担当回。お話的には主にリトヴァクさんメインなんだけど、夜間戦闘とか引っ込み思案とか、そういうヒキ方向への要素が多かったからか何故かユーティライネンさんの方が目立ってた印象。あるいはあの、もてもてっとして印象的なユーティライネンさんの声のせいかな。…仲井絵里香さん、ですか? んー、エエ声ですね。
特に大きな波があるような構成ではなかったけど、なんかぽんやりしつつ、かつ会話や行動のディテイルが濃厚に乗っかってて、見ていて飽きることがなかったな。何ということもない会話の集積によって、最終的に「お互い助け合うのがチームですよ」てな行動に持っていく流れが妙に上手かった。一本真っ直ぐに道がつけてある…ってワケでもないんだよね。
冒頭のロケット弾の絵、素晴らしく思い切ったトレイルが印象的で巻き戻しちゃった。エエね、あのダイナミックなケムの飛ばせ方。…あと、やっぱネウロイさんはなんかかんか人間を真似てはるようですな。兵器の形態だけじゃなく、歌声まで真似るってことは…んー、そのうちヒトガタネウロイも出てきますか? いや、もう侵入してますか?
●RD 潜脳調査室13話。ハルさんは若かりし過去を思う。というより、彼の過去には「若さ」しか存在しない。それってかなり絶望的な状況じゃないかと思うんだけど、彼は「自分にはまだ潜る海がある」ことに希望を見出している。されどされど…ああ、時間よ止まれ。動かない脚を残念がることも無理なかろう、てなもんだ。
てことでハルさんとミナモさんのデート話。あまりにデカい経験を背たろォたハルさんと、どうしようもなく若くて一本気で単純なミナモさんの会話が妙に噛みあうのが面白い。状況を過度に単純化して捕らえてしまうミナモさんの思考パターンは、確かに有益な末節を殺ぎ落としてはいるのだけれど…それはそれである種の真実なんですよね。そ、ハルさんにとってはミナモさんはかけがえのないバディなのだ。在りし日のイルカさんのように。な。
ハルさんの回想シーンはワシらの今居る現代世界。その圧倒的な現実的手触りは、デザインやレイアウトもさりながら色彩設計の影響がデカかったなあ。黄色と青色に振った、ちょっと色あせた写真のような…ええとアレだ、クレージーや駅前シリーズ映画のあの色調だ。リアルな現在を記憶的色彩で見せる。記憶化されているからこそリアルに感じられるのかなあ。とにかく、あの一連のシーンはすげえ気持ちよかった。
今回の声はハルさんとミナモさんの二人のみ。SEも極力抑えられてて、二人の演技や情感がよく感じられるような演出になっていた、かな。…その中で、過去の仲間たちとのシーンに僅かに聞こえる「手を重ねあう音」が効果的だった。エエねえ、仲間だねえ。皆さんもうジジイでしょうけどね。