キルラキル

●新番組・キルラキル今石洋之監督・中島かずき原作脚本・あとすしおとか吉成曜とかという、んまあそのグレンラガンに連なるラインの作品である。そのデザインと設定見た時には「この出オチネタでイケんのかァ?」といぶかしんだりもしたが、よくよく考えてみると今石監督のグレンやパンストでも同じこと思ってたような気がしたのでまあいいや。

とりあえずの第1話、復讐を胸に秘めたるワイルド系主人公(女)が超全体主義の学校に転入してきて牙をむく、という炎の転校生のような定番パロの形式に凄まじく動くガイナックス(いやトリガーだけど)の絵、停滞するヒマもない急きに急いたテンポの話…とまあ、うーむ! 予想通りというか予想を超えたというか、とにかく前提条件から希望されるそのまんまのカロリーでありこれは素晴らしい。

謎の生きている制服を着て戦う主人公・流子さんはテンプレな復讐譚主人公(女)なのだが、ちょっとどーかしてる露出度の不思議服に身を包んでおいてずうっと恥ずかしがってんのがなんかエエな! そら恥ずかしいよなあれは! 今後慣れてって普通になってゆくだろうことがすごくザンネンに思えるくらいであるよ。

キャスティングは手堅くありつつも「あ、これはガイナっぽい」(いやトリガーだけどさ)というノリもあってちょっと面白い。1話ゲストの岩田光央は水を得た魚の如くやり放題でよろしいし、あと当然何といっても新谷真弓ねーさんやよねえ。あの不思議ちゃん声は実に心落ち着く…何だろうな、天てれ以来ですよワシ的に。

ノンストップなアクション作画も相俟ってとてもテンション高くてよろしいのだが、問題はやっぱしこのノリノリぶりがどこまで続くかってとこやろなあ。パンストはその辺、ワケの判らんメリハリをもってやりぬけたんだけど…さてこっちはどうなるか。ってこれ2クールなの!? 大丈夫か!? いやツカミは充分だし、楽しみに見ますけどさ。