ワタモテ

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!・9話。夏休みの終わりにやってくるアレコレの話。前半はゆうちゃんのバイト先のお洒落なカフェに行って感化されたもこっちさんが、ケーキ工場で死んだ目になるまでの話。お洒落店でメニューに何かいてあるか判んないってのは、おっさんおばはんとなってもあるあるネタではありますな。ま、とっくに図々しくなってるからお店の人に「これ判んないけど何でしょうね?」とか訊けるけどさ。…店に誘われた時のもこっちさんの「映画見ないなら家でゲームやってたいなあ」という台詞、小さいネタだけどこれ、不活性インドア人間にとって非常によくある情動だよな。これで年々行動範囲がせばまってゆくのだ。あかんあかん。

後半はお家でダラダラしてたらお母んにドヤされてしぶしぶ働くもこっちさんの話。いやホンマ、家族の人は実にフツーのキャラなんだよね。少し口うるさくて子供のことを気にかけてるお母さん。幼少時の作文ではもこっちさんもよい姉であったようだし、やっぱもこっちさんって根はエエ子なんだとは思うんだが、その「エエ子」がオタ方面に特化しちゃったらこうなるのだ、ってのも自分の経歴考えるとまあ判ったりもする。最後ちょっとエエ話っぽくシメてましたが、そういう下地あってこその感傷ではあるわな。

お掃除中にどうでもいいガジェット見つけて掃除が進まないという、これまた定番のネタ。この作品がそういうジャンルなのでオタ方面に特化した描写が多いのは当然なのだが、だからこそこういうしょーもない日常性というか、生活のカケラのような品々ともこっちさんが関わっているという、そんな描写だけでなんか面白い。人はオタのみにて生きるにあらず。上記の感想にも繋がるけど、もこっちさんもああ見えて多面的な人間であるのだ。いずれ脱皮することもあるかもしれまへんよ? …ま、作品のジャンル的にそれは許されないでしょうけどね!